2015-11-27

指揮 ヴァンスカ  ヴァイオリン エリナ・ヴァハラ  読売交響楽団 @サントリーホール

オスモ・ヴァンスカのシベリウスをききに、サントリーホールへ。ヴァンスカさん、シベリウスの交響曲全集をだしていて、ラハティ響とかいう、かなりローカルなオケとであるが、それなりに評判な人だ。

どんな感じなのかと思ったが、なんだか、特色がある感じで、シベリウスの渋い深々とした響きの美しさよりも、なんというか、隈取がはっきりしていて、オーケストラの音の輪郭がよくわかるような演奏だった。

シベリウスの響きががこんなに明確に聞こえるのは、珍しいんじゃないんだろうか。

交響曲が第1番、だったことも、あるんだろうか。そうかなぁ。

あと、ヴァイオリン協奏曲 をひいたエリナ・ヴァハラさん、聴いたことのない人だけれど、背の高い大柄な金髪の北欧美人で、これで、ヴァイオリンまでうまいなんて、反則ね、って云う感じ。

1楽章、2楽章なんか、優しさが印象的なとても美しい音色で、よくあるシベリウスの、冷え冷えとして、緊張感のあるものとは、随分違うものでしたが、こういうのも、いいなぁと思わせられました。

ただ、第3楽章は、もうすこし、テクニックの切れ味や凄みが感じられると、さらに良かったかもしれません。(ハイフェッツじゃないんだから、そんなこといわんでも。あれだけ、美人なんだから、文句はいうべきじゃないわいな)

というわけで、やさしく美しいヴァイオリンと、野趣のあるオーケストラのバックで、ま、美女と野獣みたいとか、でも、けして、悪口じゃありませんので、誤解なきよう。楽しみました。




公演名:読響サントリーホール名曲シリーズ 第586回
公演日:2015/11/27(金)
開演時刻:19:00
会場名:サントリーホール 大ホール (東京都)


指揮=オスモ・ヴァンスカ
ヴァイオリン=エリナ・ヴァハラ

シベリウス:「カレリア」組曲 作品11
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
シベリウス:交響曲 第1番 ホ短調 作品39


すぎ田 (すぎた)  とんかつ@台東区寿 蔵前 その2

この前初めていって、蔵前だけれども、コンサート前の腹ごしらえに最適のような気がしたので、とんかつのすぎ田 (すぎた)にいく。
なにしろ、5時開店なので、使い勝手が極めて良さげなのだ。

ただ、前回行った時は、5時15分になっても、暖簾が下りなかった体験が。
というわけで、今回は、予約可らしいので、事前に5時入店と電話でお願いしてある。

5時丁度に店に行くと、めでたく、看板に明かりがともっていて、スムーズに入店できた。

ヒレカツ、ロースカツ(奥さん)、ご飯に豚汁を注文。カツが揚がるころあいで、ビール小(エビス)も追加。(あれ、つきだし えびのたらこあえがついてきた。もっと前に、たのんでもよかったなぁ)

奥さん、おいしい、と大好評。成蔵みたいに、大きくなくていいそうです。そういえば、少し、こぶりだなぁ。ころもも、少しはげやすいけれど、やっぱり、それなりに、肉の味がするのが、大変グッドであります。

奥さんの、ロースを一切れいただいたところ、わたしとしては、すぎ田 は圧倒的にヒレがいいと思われました。

しめて、5,000円と少々。よいんじゃぁ、ないんでしょうか。

マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 @東京都美術館

演奏会まで時間があったので、マルモッタン・モネ美術館所蔵,モネ展をみに東京都美術館へゆく。

マルモッタン・モネ美術館にはモネが亡くなるまで手元に残したコレクションが所蔵されていということで、いままで、あまり見たことがない白内障だった最晩年の作品もみることができた。

なかなか、インパクトの強い作品たちで、もののかたちはみんな融けて、色と光が残ったような作品群が展示されていて、感動的だった。

モネは、なにしろ、色が美しくて、気持ちがいい。会場はかなり混み合っていて、少し離れたところから見たい絵ばかりで、大変だったが、満足感の大きい、展覧会だった。



マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展
会場:東京都美術館
東京都台東区上野公園8−36
03-3823-6921
会期:2015年09月19日~2015年12月13日

2015-11-22

鮨 裕 @茅ヶ崎 その21

母親が11月で満91歳になるので、少し前倒しして、家族7人、茅ヶ崎 鮨 裕で祝宴を張る。今回は夕方、一人10000円見当でとお願い。

つきだし
やりいか げそ ゆびき 九州

さしみ
まぐろ 長崎
あかがい ひもも
いせえび ゆで(紅)なま(白) れいの地物

茶碗蒸し きのこ

かき ゆで 松島

かじき みそやき  いよいよ、かじきが入ったらしい

しらこ ゆで 

にぎり
ぼたんえび
かわはぎ きもいり
とろ
くえ こぶじめ
づけ さくづけ
こはだ 2まいづけ
にはま にきり

さより
うに 軍艦
玉 だしまき

汁椀 えびかしら

水菓子 いちご

ビール*2,冷酒 三千盛ほか*5、梅酒*2

しめて83000円ちょっと。皆さん、美味しいと、大好評。よい、お祝いになりました。ごちそうさま。




2015-11-20

オット イタリアン@所沢 その19

山形シェフが14日から復帰したという、快気祝いのブーケをもって、オットにでかける。
なかなか、元気そう。お店のテーブルクロスを新調したとか。シックな臙脂色で冬仕様なんだそう。

きょうは、いつもの8000円でなく、10000円コースを頼んである。

最初から赤のボトルをお願いする。それと、わたしだけはじめに生ビール。

ジョゼッタ サッフィーリオ Josetta Saffirio 2011 Barolo

ラベルの森の小びとがメルヘンチックなやさしい感じのバローロ。女性の作り手とのこと。

1977年、アルバ醸造大学の栽培と醸造の教授であるジョゼッタ・サッフィーリオ女史は、
1948年にモンフォルテダルバ、カステレート(Castelletto)に祖父が植えた、
わずか1haであるが素晴らしい畑を受け継ぎ、夫でありエノロゴであるロベルト・ヴェッツァ氏と共に
この土地で素晴らしいバローロを造ることを決意しました。

栽培と醸造の研究、試行錯誤に打ち込み、1985年にワイナリーを設立、畑は5haまで拡大しました。
そして、88年と89年のバローロにおいては、ガンベロ・ロッソで ‘TRE BICCHIERI’という最高評価を得るほどに成長しました。

しかし、1992年、ワイナリーは一時休業することに。

彼らには娘サーラがいましたが、ワイナリーの後継ぎとなる決心がつかずにいました。

が、世界中からのラブコールを受け、1997年サーラは彼女の将来はワイン造りにしかないと決断し、1999年から生産を再開しました。

5haの畑には主にネッビオーロ、他にはドルチェットと非常に稀少なロッセーゼビアンコ、
ごくわずかにバルベラとメルローを栽培しています。

樹齢は3~15年、祖父が植えたネッビオーロは48年という古樹です。
栽培および醸造は、祖父から受け継いだ伝統的な方法を続けているとともに、
環境に優しく、エコであることを常に心がけています。

50度近い斜面の畑はほぼすべて手作業で手入れをしています。

トリートメントも主にボルドー液と硫黄、銅のみ使います。
土壌はかつて海であった土地であり、中新世代の化石、石灰、粘土、砂を含む
非常にミネラルが豊かな土壌です。そのため、肥料は自然なものを必要最低限使うのみです。


畑やワイナリーで使う電力には太陽光発電を導入しています。
ワイナリーのシンボルといえる森の小びとたちは、
畑とワイナリーを、天候や害虫などから守ってくれる守り神で、彼らへの感謝の気持ちを込めて、ワインのラベルに描いています。

そのラベルからも感じられるフェミニンな味わい、年間16,000本程度しか生産されない丁寧に造られた凝縮感、クラシックでエレガントな造り手です

ちなみにこのラベルは全てジョゼッタ・サッフィーリオ女史の手書きだそうです。

エレガントで複雑味のあるバローロ! 果実の凝縮味と、複雑味はもちろん感じられますが、
クリーンな香りと味わいにより、非常にエレガントに造られています。
モンフォルテ・ダルバのバローロはしっとりと味わい深く、
秋から冬の季節にかけてぴったりの赤ワインです!

というやつらしい。

Amuse 
白アミューズ
えびいも トリフとチ-ズ のっけからおいちい

Antipasti
自家製カラスミの冷製パスタ カッペリーニ 

カラスミまだ、できたてですとのこと、こっちのほうがあうんでと 白を。(実は、常連さんがくれた山口の雁木という冷酒。カラスミにはやっぱり、日本酒です。ないしょ。とか。奥さん、日本酒がでてきて、目尻が下がる。)


炙ったアオリイカとイカ墨のソース  イカ墨うめぇ

白子のムニエル トマトとパンソース 工夫があるよねぇ。

Primi
白トリュフのタリオリーニ

Secondi
広島産 仔イノシシの炭火焼

ドルチェ 呑みすぎて失念(タルト・タタンだったそう)

チャパタ、フォカチャ

〆て、31000円ちょっと。今日も、ごちそうさま。




トスカ @NNTT

NNTTのトスカを見に行く。

アントネッロ・マダウ=ディアツの演出は、NNTTの杮落としにあたって製作した豪華な舞台だそうで、今回で7回目の上演らしい。

アントネッロ・マダウ=ディアツご本人は、近頃、お亡くなりになったらしく、1階フロアーに遺影と薔薇が一輪かざられていた。合掌。

トスカを積極的に聴く気にはならないので、おそらく、NNTTのトスカは初めてじゃないかと思う。

確かに豪華な舞台で、これでは、新製作するきにはなかなかなれないだろう、と思わされる。

出演者もあまりへこんだキャストはいないので、安心してみていられるが、イタオペなので、もっと、もっと、と望みたくなるのは、いたしかたないかも。

ま、カヴァラドッシのホルヘ・デ・レオンさんは、若々しいイタリア声で、大満足でありました。

トスカのマリア・ホセ・シーリさんは、3幕めはかなり快調だったが、看板役なので、もっと、プリマ
ぽいといいかなぁ。

スカルピアのロベルト・フロンターリさ,んは、端正で、もう少しエグ味があると、スカルピアっぽくて、いいかも。

あと、スポレッタの松浦 健さんは、なかなか、芸達者で、ブラボーでありました。

指揮のエイヴィン・グルベルグ・イェンセンさん、劇的なところはバンとオケを鳴らして、オペラらしかったと思います。

なんだか、学生の鑑賞会の日のようで、高校生が大勢劇場を占拠していて、大丈夫かと心配しましたが、なかなか、行儀よくすわっていて、問題なしでした。

ということで、満足ではありましたが、トスカなんで、彫琢のゆきとどいた結構なオペラではありますが、これで、当分、みなくてもいいかなぁ、ていうところです。



指揮エイヴィン・グルベルグ・イェンセン
演出アントネッロ・マダウ=ディアツ
再演演出田口道子

キャスト
トスカ マリア・ホセ・シーリ
カヴァラドッシ ホルヘ・デ・レオン
スカルピア ロベルト・フロンターリ
アンジェロッティ 大沼 徹
スポレッタ 松浦 健
シャルローネ 大塚博章
堂守 志村文彦
看守 秋本 健
羊飼い 前川依子

合唱指揮三澤洋史
合唱 新国立劇場合唱団
児童合唱 TOKYO FM 少年合唱団
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団

手打ちつけうどん めんこや @渋谷区幡ケ谷

タベログ通信 その124

このまえ、新宿 慎にいったばかりなので、新店開拓しようと、初台の隣駅、幡ケ谷にある手打ちつけうどん めんこやに行ってみる。

武蔵野うどんらしい。都内に3店舗ほどあるようだ。川越にあるという、元祖武蔵野うどん「めんこや 本店」とどう関係があるのかは、不明。

先客がふたり。店員さんは、元気いっぱいでしたが、平日、昼時なのに随分、すいている。

今日のランチタイムは、肉汁あげ(海老味のてんかす)うどんが100円びき、というので、それをたのむ。わたし、おおもり、それも無料とか。

武蔵野うどんらしい、かためでよりのかかったうどんは、満足できるもの。まあ、埼玉、川島町の庄司のほうが、地粉っぽい小麦粉の味がしていいとは思うが、讃岐ばかりでなく、たまには武蔵野にするのも、いいんじゃないでしょうか。

しめて、1,540円。また、来てもいいな。



手打ちつけうどん めんこや

03-3320-4455
東京都渋谷区幡ケ谷1-2-7 松井ビル 1F
京王電鉄京王新線幡ヶ谷駅南口より徒歩1分
営業時間 [月~土]18:00~26:00
[ランチ]11:30~14:00
定休日 日曜
[夜] [昼] ~¥999
席数 30席 (カウンター*6、テーブル*24)
http://www.menkoya.net/

2015-11-16

鮨一新 (イッシン) @台東区浅草 観音裏 その12

曳舟あたりをふらふらしたあと、歩いて向島から桜橋へ、鮨一新をめざす。

時間調整のあと、6時10分過ぎに入店。あれ、すでに、若い人が1人席について、始めている。今日は、はやいなぁ。

同時くらいに、お偉いさんい連れられた取引先のご一行3人も入店。賑やかに、雑談。たのしそう。お偉いさん、2日に1ぺんくらい、ご来店だとか。ほんとの、おえらいさん、みたいでした。かんしん。

いつものとおりで、とお願い。いっぱい歩いたので、生ビールがうまい。2杯。

いくら
しらこ たら ゆで

うすづくり
かわはぎ きもつき

さわらのたたき げきうま(でも、みため、かつをのたたきかと間違える、修行たらず) 
ぶり  まだ、はしりっぽいか

みるがい、あかがい、あおやぎ(これが、うまいのよ、あおやぎうまいとか、わたしゃ、普通思わんぜ。)

ここで、ご主人、まだ、つくりたてだけど、よかったら、「うるか」だしますとのこと
じゃあ、木綿屋にしてください、とお願いする

かきのにもの 2ヶ 前回もくったかな

にぎりにはいる
こはだ 二枚におろしてにぎる よくなってきた おいちい
さより こぶじめ こぶじめなんだ、というと、あじが薄いので、濃くするためなんだとか。さより、大好物ですと、にこにこすると、これから春までたのしめますと

すみいか
かじき づけ
まぐろ づけ

菊姫をついか

ちゅうとろ だろう

えび ゆで
はまぐり つめ
あなご ささやき

てっか

〆て、20,000円ちょうどでいいです、とのこと。きょうは、かなり、好調という感じであります。ごちそうさまでした。

ちょっとさきだけど、12月29日に2人予約。たまには、奥さんと来ないと、まずいんで、と言い訳。
最終日だそうです。



鮨一新 (イッシン)1人、03-5603-1108
東京都台東区浅草4-11-3
浅草[つくばEXP]出口1 徒歩13分
銀座線 浅草駅徒歩15分
18:00~22:00(L.O)
定休日 日曜・祝日
[夜]¥15,000~¥19,999
カード 不可
席数 14席 (カウンター10席、テーブル4席(基本荷物置きの様相))
個室
http://www.sushi-issin.com/pc/index.html
備考
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000740061/Ctl96847807/
http://www.yokoi-vinegar.co.jp/michelin2010_02.html

2015-11-14

岩浅和子先生作品の会

下落合の某幼稚園で、岩浅和子先生作品の会が挙行されることとなったらしい。

この幼稚園は、奥さんがもう四半世紀以上前に勤めていたところで、岩浅先生は、そこで、音楽の指導をしていらしたのだとか。

その先生が残したピアノやオルガンの作品を、つながりのある人たちで演奏する、という、奥ゆかしい会らしいのだ。

ところが、奥さん、もう、ここを辞めてから、ピアノなんぞには、ずっと触れたこともないというのに、ご出演あそばすことになったんだとおっしゃる。

これは、一大事である。考えれば考えるほど、ヘラクレスの12の難行に匹敵するぐらいの、難事業ではないだろうか。

というわけで、奥さんの御壮挙を、子々孫々に伝える歴史的記憶遺産として、残しておかなければ、連れあいたるものの責務をはたしたことにはならないのではないか、と思われますのです。

ここは是非、子孫の非難を免れるためにも、音源を含めた記録を残す必要がある。

そこで、最初に思いついたのが、ローランドPortable Recorder R-26みたいなデジタル録音機を購入し、超絶ハイファイで記録するという手段だが、今更、この一回のために、4万円も投入するというのは、いかになんでもやり過ぎのようだ。財政的にも、痛たすぎる。

というわけで、次善策として、長男の婚礼時に導入したSonyのデジタルビデオカメラHDR-CX590Vを借り受けることにした。なんでも、AVCHD記録で、なんと5.1チャンネル音源がとれるらしい。

これなら、奥さんの四半世紀ぶりとなるとピアノの大演奏を記録するのにふさわしいアイテムとなるはずである。

これで、準備万端というわけで、当日、ビデオとベルボンの三脚を抱えて、会場に参上、めでたく、奥さんの大演奏を記録することに成功した。

さらに、sonyのホームビデオなんたらというソフトで、みごと、dvdーrと、bdーrに記録保存を敢行した。

まずは、目出度い。

そこで、この記録を、今の時点で、誰に見せるか、なのだが、喜んで見てくれそうな方々がどうにも思い浮かばないのであります。

はてさて、困った。困った。

丸五 (まるご) とんかつ @千代田区外神田 秋葉原

タベログ通信 その123

丸五 (まるご)で、とんかつ食へようと、秋葉原へ。この前、第一陣に入れず、入店を断念したので、リベンジであります。
開店20分前くらいに到着、でも、やはり、第一陣は無理そうである。今回は、粘る事にして、列に並び、待つ。開店時間を20分たったころ、呼び込みがある。

目出度く着席、特ヒレ2100円にセット450円を注文。

15分ほどまち、もう少しででてきそうと、あたりをつけて、生ビールも注文、なんと、突き出し冷肉2かけ、がついてきて、ありがたいことである。

ビールをちびちび1/3ほどやったところで、ヒレ登場。
ちょっと小ぶりか。
油ぎれは完ぺき。

キャベツが露地っぽいかための感じで、紫蘇がすこし混ざっている。ちと、余計かな。
なかなかいいもんみたいなレモンがついて、高級な感じだ。

ヒレ、ほんの少しレア。
ただ、しっかりとではないけれど、肉の味もする。
東京の現在の高級トンカツの主流、低温揚げで、上品な白っぽいころもだが、ちと、剥げやすい。

赤だしもついて、強烈なかつををかんじる。たんぴんではいいけれど、上品なカツとの相性は微妙か。
お新香も、ちゃんとしたのがついていた。

さすが、東京の現在の人気店というだけはあります。

丸五、私のおぼろな記憶では、上野御徒町のトンカツ3本指(双葉=閉店、がっくし、蓬莱屋=劣化、いまはどうなってるんかな、ぽん多=大丈夫らしいが、洋食屋系トンカツていう認識。でも、低温揚げの、先駆けなのかも)が健在だったころ、すでに、秋葉原にあったところである。

もっと、しもた屋風の古い建物だったが、そのころは、御三家の下という感じだったような。いつから、こんなに、格が上がったんだろう。

で、店内にも、なにかピリッとした空気が漂う。店員さん、細心の気配りを見せて、立派だが、道場っぽい。

かなりの優良店なのは間違いないんだが、これだけの待ち時間を考えると、蔵前のすぎ田 (すぎた)でいいかなぁ、と思う。

ただ、蒲田の檍 (あおき)なんかよりは、肉の味がきちんとしてるような気がします。

ま、その点、わたしにとっては、今のところ、高田馬場、成蔵 (ナリクラ)が、ダントツ、ということになるようであります。



丸五 (まるご)とんかつ
03-3255-6595
東京都千代田区外神田1-8-14
秋葉原駅より徒歩3分。
エディオン秋葉原本店(元石丸電気本店)の裏。
営業時間 11:30~15:00(L.O.14:00) 17:00~21:00(L.O.20:00)
定休日 月曜日及び第3火曜日
[夜][昼]¥2,000~¥2,999
席数 30席 (1階 カウンター6席、2名掛けテーブル2席)


2015-11-08

イルプレージョ (il Pregio) イタリアン @渋谷区上原 代々木上原

タベログ通信 その122

オットの山形シェフが治療・秋休中なので、コンサートの後の夕食は、新しいところを探すことにする。

代々木上原のミシュラン一つ星イタリアン、イルプレージョ (il Pregio)、評判がよろしいようなので試してみることに。

フレンチよりの、イタリアンとかで、苦手のヌーベル系みたいであるが、今時のTOKIOのイタリアンなので、メインストリームちゅうことでしょう。

ネットで、下調べをしてみると

ディナータイムのコースは 9/28(月)より、少量多皿のおまかせコース3種類の提供にてご用意いたしております、とのことで、ちと、不安が募る。

さらに、
Abbinamento お料理に合わせたグラスワインセット
当日のお料理に合わせて様々なイタリアワインをグラスにて提供致します。
ボトルよりもお皿ごとにワインが合わせられてオススメです。
この機会にいろんなイタリアワインに触れてみてはいかがですか?

とホームページに。料理とワインのマリアージュとかいう、単純な田舎モンのガストロノミであるわが家には、敷居の高い、高度なコンセプトらしいのだ。

こまったぞい。でも、もう予約しちゃったんで、行くしかないよね。

ということで、代々木上原に。東口(駅の出口としては、ありえないくらい遠いが)からでると、ひかくてきちかくにある。ひでぇ、坂だけど。

3種類の少量多皿のおまかせコースのうち、真ん中の10品、10000円ほどのを注文。(品数変わっても、全体のポ-ションはおんなじと説明がある。親切)。メイン・ディシュは、変更可能とのことで、豚から+1400円の熟成肉にしてもらう。(テーブルごとじゃないといかんそう)

食前酒のメニューに、生ビールなしだったので、最初から、赤のボトルにしたいとお願いする。ネッビオーロが好きってつたえる。

10000円とちょいのバローロとバルバレスコがあったので、どう違うかきくと、サービスの女の子当惑、で、ソムリエ登場、的確なご説明をうける。

スッキリした飲みやすいというバルバレスコにする。(2010年は当たり年で、これからもっとよくなるんだそう。はやく飲みすぎちゅうことみたい。すまん)

Inizzio アミューズ
大根・スペック(生ハム)・檸檬・ケシのみのタルト  ペースト状でほんのり大根、よいスタートだ

Antippasti 前菜
秋刀魚の2種仕立て
 マリネ 茄子のストゥファート・肝のペースト(ちょっぴり、肝はもっとほちいんだが)・ディル・セルフィーユ・ペペロンチーノ・
 コンフィ(ま、かばやきね)・インカの目覚め(いも)とその皮のブロード・スプラウト

秋刀魚は旬だよなぁ。でも、秋刀魚で鮨や和食をこえるのムズイかな。

カボチャとフォアグラ  無花果もはいってた エスプーマになってて、スペシャリティだとか。たしかに、うんまい

バッカラ(塩鱈)とポルチーニ(ソテーとムース状) ぼちぼち

Primi Piatti パスタ
タリオリーニ(てうち)
 テネルーミ・浅利・マグロのカラスミ・檸檬  だいぶん、しょっぱい

スパイシーなクスクス  たしかにスパイシーで、いいかんじ 
 アスパラガス・ブロッコリー・長芋・大黒シメジ・アーモンド・ペコリーノ

Secondo Stuzzichini 間の一品
球体のフリッタータ(ゴルゴンゾーラ・胡椒・玉葱・蜂蜜) ??いみ不

Secondo Piatti メインディシュ
熟成肉の炭火ロースト ワサビとバルサミコ 低温でじっくり火を入れたとか ハムみたいでした

Pre Dolce お口直し

カッサティーナ リコッタ・セロリ・松の実

Dolce デザート
凍らせた洋梨のコンポートとそのピュレ
チョコレートのブディーノ・レモングラスのグラニテ  もうちょっと、がんばってほしい

赤ワイン
Vigin Barbaresco Noemy 2010


Vigin(ヴィジン)
伝統と革新を超越した、ニューエイジ
バルバレスコの新進気鋭の若手生産者。現在、ワインガイド各誌で高い評価を受けています。 2002年に弱冠22歳でワイナリー“Vigin(ヴィジン)”を創設。
トレイゾ近隣に5ヘクタールの小規模な畑を持ち、伝統を守りながらも独自の哲学に基づきその情熱をワイン造りに注ぎ込んでいます。
近年、トノー(500ml)の中樽を中心に熟成のスタイルを変えたことで、よりエレガントで華やかな仕上がりとなっています。 
“Vigin(ヴィジン)”の名前はファミリーネームの“Viglino(ヴィリーノ)”を読みやすいように、"l"と"o"を省いたもの。 
日本語を全く知らないダヴィデが絶妙な意味を持つことを知ったのはワイナリー設立8年後です。


モンテルシーノの単一畑で、Viginのフラッグシップとなるバルバレスコ。2010年は優良ヴィンテージとなりました。
発酵と醸しはステンレスタンクで15~18日間行い、トノー(500L)で20ヶ月間熟成させています。トノーでの熟成により、エレガントでタンニンも非常に丸く仕上がっています。
華やかなプラムやざくろ、バラの香り、そしてカカオ、鉄などの複雑な香りが広がります。

ワイナリー: ヴィジン
原産: ピエモンテ州/トレイゾ
容量/度数: 750ml/14.0度
ブドウ品種: ネッビオーロ100%

ていうやつみたい。ラベルが奥さんの顔だとか、なかなか、しゃれてるし、おいちい。


というかんじで、しめて、42000円ほどでした。

少量多皿とはいっても、それぞれ、ほどほどにポーションはあり、3時間ほどかかって食べて、お腹はいっぱい、でしたので、十分な量でしょう。

ただ、いろいろ、工夫が凝らされていて、なかなかの水準ではと思いましたが、悶絶の一皿には巡り合いませんでした。

どうやら、わたしどもは、田舎もん過ぎて、TOKIOの風には、相性が悪いようであります。ヌーベルが好みのかたがたには、きっと、違った評価がありそうなので、個人的偏向ありの感想と、ご承知おきください。



イルプレージョ (il Pregio)イタリアン
03-6407-1271
東京都渋谷区上原1-17-7 フレニティハウス 2F
小田急線・千代田線 代々木上原駅 東口より徒歩6分(
東口以外の出口のご利用は分かりずらいのでお勧めいたしません)
営業時間 11:30~13:30(L.O) 18:00~21:30(L.O)
定休日 水曜日・第一木曜日
[夜]¥10,000~¥14,999[昼]¥8,000~¥9,999
カード 可 (VISA、MASTER、JCB、AMEX、Diners)
サービス料10%
席数 18席
完全禁煙
駐車場 無(近隣にコインパーキング有)
http://ilpregio.jp/

2015-11-07

ピエタリ・インキネン 日本フィルハーモニー交響楽団 マーラー:大地の歌外 @サントリーホール

インキネン,日本フィルハーモニー交響楽団のマーラー:大地の歌をききに、サントリーホールにゆく。

会場につくと、来日予定のソプラノ:ヘレナ・ユントゥネンが、第二子出産のおめでたで来日できず、変わりにバリトンの河野克典が登場、交響詩《ルオンノタール》も、組曲「ベルシャザールの饗宴」に変わるという。へえ、シベリウスにも、「ベルシャザールの饗宴」があるんだ、と、思ったが、当然、それよりも大事なのは、ソプラノがバリトンへっていところなのは、勿論のことであります。

なんか、とっても、ラッキーていうことかもしれません。テノール&バリトンの大地なんて、CDでバーンスタインのジェームス・キング&フィッシャー=ディースカウ、ウィーン・フィルていうやつをきいたことがあるくらいで、実演で遭遇するのは、はじめてでございます。とっても、たのしみ。

前半は、シベリウス:歴史的情景第1番と組曲「ベルシャザールの饗宴」。珍しい曲ですが、インキネン、快調に優美に演奏。

後半いよいよ、大地の歌です。テノールの西村悟さん、いかにも、若者のロマンチックな感傷全開の歌いぶりで、なかなか。河野さんのバリトンも、しっとり歌っていて、良い感じです。原詩からすると、やっぱり、男のうたなので、気分的にも、しっくりくるところが、やはりありました。

インキネン、大地を振るのは初めてだそうですが、若者のセンチメントという感じの優しい曲づくりで、歌い手の感じにもあった指揮振りでした。

クレンペラーみたいに、深々した、諦観の曲ということでない、こういう大地もありでしょう。自然なインキネンの今を感じさせるものでした。

あと、演奏後、大サービスでインキネンのアフター・トークがあたっんですが、テノール&バリトン判を振った感想がきけなかったのが、拍子抜けでございました。




会場 サントリーホール
指揮者 ピエタリ・インキネン[首席客演指揮者]
出演者
ソプラノ:ヘレナ・ユントゥネン
テノール:西村悟
バリトン:河野克典
日本フィルハーモニー交響楽団
プログラム
【マーラー撰集Vol.6】
シベリウス:歴史的情景第1番  
シベリウス:交響詩《ルオンノタール》
組曲「ベルシャザールの饗宴」 op.51
マーラー:大地の歌

慎 うどん @新宿 その4


サントリーホールのインキネンに行く前の、腹ごしらえは、久しぶりに慎のうどんにしてみる。
このまえ、かなり、残念な出来ばえだったので、また行くのを躊躇していたんだが、新宿のおいしいうどんやは貴重なので、様子をみようというわけであります。

お昼時なので、外に5人ほど並んでいる、今日は、日本人ばかりみたい。事前に注文取り、ベテラン店員さんで、会話はスムーズ。ここの「かけ」って、つめたいめんにあついつゆってきくと、いやめんはお湯から出したやつです、とおしえてくれる。じゃあ、ひえたのにあたたかいやつ、と頼んだつもりでしたが、でてきたのは、ひやひや、ここでは、ひやかけっていうらしい。
おくさんから、ここには、本来ないやつみたいだから、もっと、きちんと伝えないとね、と、ご指示が下る。

結局、おくさん、ひやひやに牛肉とごぼうてん。
わたし、ざるに、ひやひや、げそてん、生ビール を食す。

ま、ひやひや、でも、今日はあつかったから、いいでしょう。それに、慎さん、調子がもどっていて、まえのようにおいしい。しめて、3500円。ごちそうさん。

2015-11-03

菊展 @新宿御苑

文化の日である。というわけで、新宿御苑の菊花壇展にいくことに。

その前の、腹ごしらえは、当然、古月 新宿店で、ランチ、1100円とする。生ビールも飲んで、ご機嫌。
いつ、喰っても、安くて、美味しい。勲章さしあげたいくらいでございます。

今日は、新宿門側からまわったので、いろいろまよったが、やはり、ここの菊はすんばらしい。

あの、感涙ものの肥後菊に再会、つくづく、江戸時代の文化度の高さに頭が下がる。

今日は祝日なので、入園者多数。中国の観光客が芝生に入り込んで、下品な雰囲気を醸し出しております。

ま、日本人だって、私たちの若い頃は、ヨーロッパ方面で、騒ぎまくって、顰蹙もんだったので、歴史は繰り返すというわけか。

文化の日なんで、自戒せよ、っていうことなんでしょう。