2016-08-30

ラ・ファソン古賀 (ラファソンコガ) フレンチ @渋谷区上原

 タベログ通信 その158

小田急線で使えるフレンチを見つけるという、永年のミッションをなんとかしたいと、代々木上原のラ・ファソン古賀を予約する。

ここは、シェ・イノ 出身で、むかし相模大野にあって、大のお気に入りだったロアンヌのシェフをした方ということで、大本命ではないかと思っていたが、なかなか、ゆく機会をつくれなかったところだ。

予約の日は、ちょうど、台風10号が関東上陸かと大騒ぎをしていた日なので、ゆけるかどうか心配していたのだが、天気予報の原則どおり、予報が外れて(観測史上、東北初上陸。北海道大被害)、予定通り6時に入店。案の定、ほかにお客はいません状態で、カウンター独り占めになりました。

予約日変更もせず、8月中に行きたかったのは、 月替わりの“旬を味わうシェフのスペシャリティコース”の8月に、鮎がはいっていて、それを是非食べてみたいと思ったからだ。

1人なので、駈け着けの泡は遠慮して、赤のボトルを。サービスの女性に、ネッビオーロが好きなんだけどと相談すると、ウウーン、イタリアはないんでといって、やっぱり、シャンベルタン系統に。

david duband   nuits saint georges 
ダヴィド・デュバン ニュイ・サン・ジョルジュ 2012(¥10000)

10000円前後のと言ったら、出してくれた。がぶがぶ飲むには、いいね、ってことで。随分安いんじゃないんだろうか。


で、旬を味わうシェフのスペシャリティコース”のフル12000円をお願いする。
 
すると、印刷したメニューをくれたので、ジジイなんですぐ忘れるから、こういうのもらうと嬉しい、と感謝申し上げる。


だだちゃ、えんどう豆のムース、鮑の酒蒸し、冬瓜の煮凝り 葉生姜添え 煮凝りうめ、クラシックなフレンチっぽく、いいスタート

フォアグラのソテー、焼きトウモロコシのピュレ、コンソメジュレ添えた冷製コーンスープ 夏だね、コーンが甘い

ここらへんで、古賀シェフ、ジジイのくせに喰うのが早いのを察知、セコンドに小声で、スピードアップを指示。さすがであります。鮨屋で早く食えって訓練されちゃったので、早食いでゴメンとあやまる。古賀シェフ、食いしん坊は早いです、クロウトとかも、とのこと。そうなんだ。

ズワイ蟹、帆立貝、雲丹の温かいムースリーヌ トリュフ(この黒いのナニて、きいてみたら、メニューに書いてある。イカスミかと思ったと言い訳)添え マッシュルームソース

オマール海老、ハタテ貝、バジルの上新粉揚げ、 トマトコンフィ、浅利のリゾット ビスク添え
ビスクはやっぱりおいちいので、パンですくう

サードの女の子、トマト潰して と、口添え、 カウンターで楽しい

本日の目標
鮎のオーブン焼き、鮑の肝、うるか、オクラ詰め、新生姜(この日は、もしかするとアスパラじゃないだろうか、緑なんだもん、訊くの忘れた、不明。カットにこまっていると、女性サービス、さっとナイフをだしてくれる、これなら、サービス料とってもいいよね。とらないけど)とキュウリ 香草バジルソース(最初はそのまま、あとでソースで、違いをお楽しみくださいとのこと)

頭はかけたほうがいいの、ときくと、シェフお好みでとのことなので、頭は、そのまんまで、美味しいよね、とソースはなしで、最初に行く。
鮎って、ほんと、内臓おいしいというと、シェフ「うるか」も入ってますとアピール、おお、うるかもとお答えする(やっぱ、メニューに記載あり、何にも、読んでないってことね)

肉は夏鹿かイベリコが選べるそうなので、
夏鹿シンタマのソテー 茄子のキャビア仕立て 青粒コショウ風味 ポアブラードソース を

で、食いしん坊認定されて、量少し多めに出してますとのことで、 夏鹿シンタマも5カットほど登場。
鉄分があってとてもうまい。が、正直、もう腹がいっぱいいっぱい。前菜2つにしたらよかったと思う。
TOKIOで、ポーションに敗れたのは久しぶり。アピシウス以来か。

で、とてものこと、皿のソースをパンできれいにはできなかったのよ。あ、シェフにいいわけ、ちゃんとするの忘れた。ゴメン。

デザート
マンゴーと発酵バターミルクのアイス & パイナップルのグラニテとカラメリーゼ添え

プティフルール(チョコケーキ) 飲み物はエスルレッソ ダブル(200円)

という感じでした。クラシックなフレンチとして、とっても安心。サービスも(台風の影響で、お店独占状態ということもあるのか)じょうじょう。お店の雰囲気はフレンドリーということで、水準は、高いとおもわれます。

ただ、 シェ・イノ 、ロアンヌつながりということで、期待値が思いっきり高めということもあってか、
脳天直撃の1皿には遭遇せずという感じに。あと、コース全体の皿が、クラシックの甘め系ということで、変化がもう少しあればとも思う。ポーション(シェフご配慮ですが)がちとつらかった、というせいもあるかもしれません。

あと、デザート系は、ふつうな感じなのも、デザート重視傾向があるわたしの方向と、多少のずれがあったかも、というところでしょうか。

でも、21時30分まで入店可ということで、コンサート帰りのディナー難民むけとしては、貴重な選択肢にはいりそうであります。

今度そういう時には、奥さんをつれてきてもいいかもね。

ということで、極めて順調に、お皿がでてきて、1時間半ほどでお店を退出(シェフと女性サービスがお見送り)、帰りは、予定より早い20時新宿発のロマンスカーに乗り込むことが出来ました。




ダヴィド・デュバン ニュイ・サン・ジョルジュ 2012
david duband  nuits saint georges


ポリシーが伝わる、自然な味わい

ダヴィド・デュバンのキュヴェは、通常のニュイ・サン・ジョルジュより控えめなタンニン、果実の凝縮感、赤系果実と黒系果実が入り混じります。

丹念に造り、最大限にポテンシャルを高めたブドウと、あくまでナチュラルな醸造で造られたワインは、デュバン氏のポリシーが伝わってくるかのような自然な味わいです!


若手醸造家の中では確実にトップ・クラスの実力

最近、ブルゴーニュではドメーヌの世代交代にともない、優秀な若手醸造家の台頭が目立ちます。 その代表的な醸造家が、ダヴィド・デュバンです。

90年代中頃から、着実に力をつけ、若手醸造家の中では確実にトップ・クラスの実力と人気を誇ります! フランスでは、アルマン・ルソーやデュジャックを上回る価格で取引されることもあるほど!! 

ワイルドでイケメンのダヴィド・デュバンは、その風貌とは逆に、とってもエレガントで素晴らしいワインを造り出します。


今や、数々の3ツ星レストランのメニューにもオン・リストされる、注目度No.1の若手醸造家です。

それは、「今、ブルゴーニュの醸造家で誰が注目度No.1?」とフランス国内のレストランやドメーヌに尋ねると、かなり高い確立で、“ダヴィド・デュバン”の名前が上がったという輸入元からの証言からも裏付けされています!

ラルローやジャイエ・ジルと交流を持ち、アラン・デュカスも推薦する造り手で、ブルゴーニュに関する優れた著書を世に送り出した世界屈指のブルゴーニュの専門家、アンソニー・ハンソンも、

 「彼のワインは年々好くなり、世界的に評価が高まっている」 と、絶賛されていました!

ふわっとしたエアリーな酒質ながら、きっちりとテロワールが表現された、長熟かつ、若いうちからもお楽しみいただける逸品揃いです。丸みがあり、安心感のある味わいは、飲めばその秀逸さがわかります!

ダヴィド・デュバンのワイン造り

1971年に父親がドメーヌを始め、生産された全量が生産者協同組合に販売されていましたが、90年に19歳で学校を卒業して、彼がワイン造りに携わるようになります。

ドメーヌ・アミオ・セルヴェル(母方の親戚)やドメーヌ・ラルロでスタジエをしていた際、ジャイエ・ジルと出会い、1993年頃から師事するようになりました。

フュイエは、もともと父親の友人であり、所有畑のワインを造るよう依頼をしましたが、デュバンの才能を見抜き、この若き天才醸造家に託すことを決めたのだそう。

ゆえに、ドメーヌ・フランソワ・フュイエは、デュバンがメティヤージュ(地主、この場合フュイエから畑を賃貸し、出来上がったワインを折半するシステム)によって造られたワインなのです。

デュバンはテクニックをあまり導入せず、自然な状態で発酵・熟成させ、最高のブドウを収穫することが最も重要であると考え、ブドウ栽培に重きをおいています。

完成したワインは、長期熟成可能な果実味、酸味、タンニンを十分に備えています!

白は、軽く澱引きした後、ノン・フィルタレーションで瓶詰めされ、赤は澱引きもほとんど行われず、瓶詰めされます。

2006年には樹齢の高い畑を所有することで有名な、ジャッキー・トルショの畑を引き継ぎ、醸造と販売を開始しました。また、2010年より有機栽培(エコセール)の認証を取得、ラベルに表記されています

品種     ピノ・ノワール100%
色・タイプ     赤・ミディアムフルボディ
生産国・地方     フランス、ブルゴーニュ地方、 ニュイ・サン・ジョルジュ村




ラ・ファソン古賀 (ラファソンコガ) フレンチ
03-5452-8033
東京都渋谷区上原1-32-5 ロイヤルテラス 1F
小田急電鉄 代々木上原駅 南口1 より徒歩2分
東京メトロ千代田線 代々木上原駅 南口より徒歩2分
営業時間     11:30~14:30(L.O.13:30) 18:00~23:00(L.O.22:00)
定休日     水曜
[夜]¥15,000~¥19,999 [昼]¥3,000~¥3,999
カード     可 (JCB、AMEX)
席数     23席 (カウンター7席 テーブル16席)
完全禁煙
http://la-f-koga.com/

2016-08-28

小田原おでん本店 @小田原市浜町 その2

ホテルでゆっくり、過ごしてから、箱根の山を下りて、小田原おでんに向かう。

この前、予約なしでいって、2時間近く待たされたので、今回は、12時30分に予約済み。店の前の駐車場に車を入れる。

茶飯ランチを頼む。それぞれ、5つおでんを選択(あとで、10ケほど追加)。女性客や、子供づれが多い、おでんやとしては、不思議なコンセプト。関東風じゃない優しい味ので汁で、なかなか、カンファタブルである。

こんど、冬になったら、是非、御徒町の本格、飲み屋風、おでんにいってみたいもんだ。

酒は、雁木を私と奥さんで1杯づつ。〆て10000円弱。極めてリーズナブル、箱根のお出かけのお昼には、ちょうどいい塩梅であります。

箱根ハイランド・ホテル @箱根町仙石原

長男ご夫妻のご招待で、箱根ハイランド・ホテルへ。奥さんたちのスパの都合で、15時にはチェックインとなりました。

ここは、父親存命当時、何回か宿泊、シェフスペシャルの薪火焼きがお気に入りで、好評だったところ。

今回も。長男に無理を言って、料理はシェフスペシャル11,880円に差し替えていただき、ご機嫌であります。

シェフのご挨拶 アミューズ・ブーシュ
Assiette d'entrée pour sentir sentir l’été
なんだか、忘れた。

夏を感じる3品
Petit ormeau braisé style franco-japonais
■ トコブシの軽いブレゼと蕎麦米と野菜のフレンチジャポネ
Marinée de crevette de Botan et sa friture à la Colonnata
■ 牡丹海老のマリネとラルド・ディ・コロナタを纏わせて揚げた牡丹海老
Crêpe d’ anguille grillée à la sauce soja sucrée et crème de mascarpone
■ 鰻の照り焼きグラッサージュ仕立てとクレーム・マスカルポーネのクレープ仕立て
Consommé de canard avec le foie gras poêlé et l’ aubergine grillée
鴨のコンソメ フォワ・グラと米茄子のグリエのコラボレーション

Plat au choix お好みのお料理をお選びください
■ 本日の魚介料理 かさご(長男とわたし) 
■ オマール海老のロースト(お嫁さんとおくさん)

Viande à la broche au choix 薪火焼き料理を一品お選びください
Pièce de boeuf au jus de viande
■ 国産牛の薪火焼き(お嫁さん)
Mouton au basilic
■ 羊の薪火焼き バジル風味(奥さん)
Pigeonneau de France sauce poivrade
■ 仔鳩の薪火焼き 黒胡椒の香り(長男とわたし、鳩あったら頼むよね。奥さんレバーぽくて嫌なんだとか。鉄分なところがステキなのに、好みじゃしょうないね)

Douceur au choix スイーツを一品お選びください
Crêpe flambée aux fruits
■ クレープシュゼット フランベサービス(2名様より) 息子夫婦、あじはともかく 、リゾートぽいもんね。女の子のプレゼンテーション上手でした
Crème cuite à la vanille façon tropicale avec le melon de shaker
■ ヴァニラ風味のパンナコッタとメロンのシェイク トロピカル仕立て パス
Poêlé de pêche blanche caramélisée en pâte à brilc avec son sorbe
■ 白桃のキャラメリゼ パートブリック包みのポワレとシャーベット ジジイ夫婦、見た目より、季節のフルーツ
Glace et sorbet avec les fruits du jour 
■ アイスクリームとシャーベット フルーツのヴェリーヌ パス

Café, thé ou tisane avec ses mignardises
コーヒー、紅茶 または ハーブティ と 小菓子

駆けつけ1杯は、長男とわたし、泡。奥さんシャルドネ(追加でわたしも)、およめさんジュース

赤は手頃なバローロ15000円(CORDERO MONTEZEMOLO 2011)があったので、そいつを。やっぱ、タンニン素敵。

という感じでした。

激うまじゃないけれど、ホテルのフレンチとしてはリーズナブルで、安心のお味(今風じゃなくて、味濃い目なのも、ジジイむき)、わが家としては、この水準なら、大満足であります。

朝食は初めて和食をと試したが、普通かな。

ここの温泉、玄人御用達しの源泉掛け流しとかではないけれど、箱根には珍しく少し白濁していて、温泉ぽく、気分がいい。浴場もリゾート・ホテルぽくて、良さ気であります。

あと、ここの、スパは、奥さん大絶賛なので、今回も、ご利用に。120分,28000円で、宿泊代より高いけど、今年の夏はお忙しかったので、ご褒美とのことであります。で、大変、ご満足のご様子なので、エカッタ、エカッタ。ということで。



コルデロ ディ モンテツェモロ
CORDERO DI MONTEZEMOLO

創業は1290年。バローロに唯一残る貴族階級所有のワイナリーです。
イタリアが世界に誇る赤ワイン、バローロの父と呼ばれたのが、先代のパオロ・ コルデロ ディ モンテツェモロ。
パオロ亡き後は、エンリコとジョヴァンニの二人の兄弟が、18代当主を務めています。
エンリコが畑の管理、ジョヴァンニが醸造と役割を分担して、創業以来の長い歴史を引き継いでいます。
標高300メートル、ワイナリーはバローロを形成する11のコミューンの一つ、ラ モッラの近くに位置し、
小高い丘の上にあるセラーの周りには、手入れの行き届いた美しい畑が広がっています。
バローロは、二つの畑から造られます。マグネシウムやマンガンが多いモンファレットからは、香り高くてソフトなタイプが、
鉄分の比率の高いエンリコVIからは、長熟で余韻の長いものが造られています。
バローロでは珍しく畑をひとまとまりで所有する生産者で、30ヘクタールの所有畑のうち28ヘクタールがワイナリーの周りにあります。
フェラーリの社長ルカ ディ モンテツェモロとは親戚関係です。

コルデロ ディ モンテツェモロは、18代にわたって引き継がれている貴族の称号ももつ由緒ある家系です。
現当主はエンリコとジョバンニの兄弟で、イタリアが世界に誇る赤ワイン「バローロ」の父と呼ばれた創始者の意思を継ぐべく、
この歴史あるワイナリーの運営にあたっています。  
イタリア、ピエモンテ州の美しい光景が広がるラ モッラの近くに本拠地を構え、素晴らしいワインを造っています。  




箱根ハイランド・ホテル
〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原品の木 940
TEL:0460-84-8541 FAX:0460-84-9592 

2016-08-27

福寿司 @真鶴 その3

長男ご夫妻のご招待で箱根にお泊り。
あいにく、雨模様なので、ホテル直行、いきがけに、真鶴、福寿司で昼食。

いつもどおり、長男ご夫妻とわたし、地魚定食、奥さん、地魚にぎり。

1時に予約済みだったので、順調にお料理登場。定食の焼き魚は、めずらしく、立派なホウボウ。煮魚はおそらくわらさ。

おいし焼き魚って、ポイント高いですな。
しめて10000円弱、いつもどうり、安心、安定のお味であります。


2016-08-23

R.シュトラウス 4つの最後の歌、家庭交響曲外 セバスティアン・ヴァイグレ指揮、エルザ・ファン・デン・ヘーヴァー=ソプラノ、読響@サントリーホール

R.シュトラウスの4つの最後の歌をやるというので、サントリーホールの読響定期に。

オールR.シュトラウス・プロで、家庭交響曲もやるというので、楽しみである。

指揮のセバスティアン・ヴァイグレ、ドイツの中堅らしく、はったりのない、いかにも、しっかりとした、曲づくり。でも。ゴリゴリ感はなく、しなやかさがある。

お目当ての、4つの最後の歌、エルザ・ファン・デン・ヘーヴァーさん、がっしりした長身で、いかにも、いい声がしそう。で、やっぱり、活きの良い立派な声。
(奥さん、歌手が若過ぎると思う、と心配してきいてくれましたが)
曲がいいので、美しく歌ってくれさえすれば、わたしゃ、大満足であります。

そして、日下紗矢子さんのヴァイオリン・ソロパートも美しくうったてくれて、なかなか、素敵でした。

家庭交響曲、実演は初めてかな。例の、R.シュトラウス節満載で、ほんと、ようやるよ、っていう感じの曲ですが、のほほんと聴いてるぶんには、十分楽しめます。

ヴァイグレは、これみよがしのところはありませんが、なかなか、しなやかにすっきりと鳴っていて、 読響もこれぐらい、やれるんなら、いいんじゃない、っていう感じでありました。(R.シュトラウスなんだから、もっと、もっと、というご意見もあるでしょうが)

秋の、コンサート・シーズンに向けて、よい滑り出しでありました。




読響定期演奏会 第561回
2016年8月23日(火) 19:00開演 
サントリーホール  

指揮=セバスティアン・ヴァイグレ
ソプラノ=エルザ・ファン・デン・ヘーヴァー

R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」作品28
R.シュトラウス:4つの最後の歌
R.シュトラウス:家庭交響曲 作品53

すぎ田 (すぎた)  とんかつ@台東区寿 蔵前 その4

サントリーホールのコンサート前の定番となりつつあるすぎ田へ、17時15分入店。

わたし、ヒレかつ2,400円、おくさんには、このまえいっていたエビフライ(値段はグラムらしく、大型の少さめってやつで、2800円) 、ごはん300円、豚汁200円とビール小を。

 エビフライは1本を一口にカットしてある。奥さん、大満足のようだ。やっぱり、美味しいでしょ、と自慢げなわたし。ここで、変なもの出てくるわけないでしょう。

そういえば、すぎ田さんは、カキフライやらないんだろうかと、壁のお品書きの木札を探す。冬になったらかかりそうな雰囲気なし。奥さん、においが移っちゃうから、揚げ鍋がもう一ついるもの、無理だよとおっしゃる。なるほど。東京の美味しいカキフライ探しは、見通しがたたないようだ。

きょうは、平日だからか、あとから2人連れ2組入店、6人の予約まで入り、忙しそうであります。ごちそうさん。



すぎ田 (すぎた)とんかつ
03-3844-5529
予約可
東京都台東区寿3-8-3
都営大江戸線 蔵前駅A5出口 蔵前駅から363m
営業時間 11:30~14:00 17:00~20:15
定休日 木曜日
[夜][昼]¥2,000~¥2,999
個室 有
完全禁煙 (奥はわからないが、少なくともカウンターは禁煙)
駐車場 無

2016-08-18

CASA MALLA(カサマイア ) カタルーニャ料理@町田市玉川学園 その24

松本の洋食が期待外れだったこともあり、ちょっとご無沙汰気味のカサマイアにお昼でかける。

平日のランチは木曜だけだが、お客は、わたしひとりである。いつもどおり、5400円のお任せ。

カヴァ*2
赤ボトル CLOS PONS ALGES(テンプラニーニョ40%、シラー 40%, ガルナッチャ 20%) たしか、1度呑んだことがある。のみやすい。6800円とか。松本で飲んだ同じ値段のピノワールがいかにひどいか、よくわかる。お客に出すのは、これくらいじゃないと、ダメだと思うよ。

ホワイト ・トウモロコシのスープ トウモロコシのクラッカーぞえ 自然な甘みで、良いスタート
鯛のコロッケ
サラダ カタルーニャのアンチョビをそえて 野菜が美味しい、これ、基本よね。
まとうだい?と京都白ナスのロースト マッシュポテトをしいて  激うま
フィデウア(Fideua) 定番、いつもながら、すてきだ
子羊のロースト

ドルチェ
桃のクレープに、いつもどうりフランを追加(いいできとか) 

ということで、安心、大満足(よっぱらい)のお昼となりました。

これは、結局、シェフのセンスの次元の問題なんだろう。なんというか、家庭料理風なのに、あかぬけているのよね。ごちそうさまでした。



CLOS PONS ALGES
クロポン アルゲス

クロポン アルゲスは伝統とモダンの両方を持ち合わせた、スペインの北東に位置するカタルーニャ 州内のガリゲスのブドウ栽培の質の高さを如実に表した素晴らしいワインです。畑においてはブドウの自然な生育を尊重した栽培哲学に徹し、環境保全型の農法 により、大変収量も少なく最高のブドウを育てるよう心がけました。ラルバゲスの畑のテンプラニーニョとシラー40%ずつのブレンドにガルナッチャが20% 入っています。
力強く、アロマに溢れ、バランスの取れた果実味があるアルゲス。ピュアなフルーツのブーケにほんのりウッドの香りが重なるエレガン トな味わい。ベリーのジャム、リコリス、チェリーなどの味わいにミネラルやスパイスのニュアンスもあり心地よい酸と甘みのバランスが素晴らしく、果実味 たっぷりでシルキーなのど越し、一杯飲むとまたもう一杯飲みたくなるようなワインです。フレンチオーク80%、アメリカンオーク20%を使って9カ月樽熟 成しました。
品種:テンプラニーニョ40%、シラー 40%, ガルナッチャ 20%


2016-08-11

長坂 翁 (おきな) そば @山梨県北杜市長坂町中丸

タベログ通信 その157

西穂遠征の帰りは、山の日、インターネットを見てると、大渋滞らしい。
時間調整が必要ということで、長坂インターでおりて、翁 (おきな)のそばを喰うことにする。

長坂 翁、高橋名人がいたころは何度か行ったが、その後は、ご無沙汰である。いまのご亭主は、何代目なのかしら。

開店11時の15分前に到着。休日なためか、家族ずれが20人くらい待っている。(列が、ランダムで、順番は不明。というシステム。)時間をつぶす必要があるので待つことに。

相席はなし、ということで、第1陣には入れず。でも、ほどなく、座敷の席に。(靴を脱いで、上がるタイプだが、むかしは、たたきにテーブルだったような。こ上りもなかったんじゃないだろうか。記憶はさだかでない)

ざると、田舎をたのむ。両方880円でおなじ。そうなんだ。

で、ざるを食す。

現在の翁系には、すこし、がっかりしていたので、期待していなかったからか、十分に美味しい。切れのある感じでなく、いかにも二八。狭山や、あしがらと系統は似てるんだけど、水のせい?空気のせい?

つぎは、田舎。それなり。でも、じゅうぶん、いける。たしか、翁には、もともとは、なかったんじゃないかなぁ。

ということで、予想外に美味しく、有意義な時間潰しとなったのでした。ごちそうさま。






翁 (おきな) そば
0551-32-5405
山梨県北杜市長坂町中丸2205
中央道長坂インターより 約10分 
営業時間   
11:00~15:00
冬季
11:30~14:30(不定休なのでホームページを確認)
定休日 月曜日、火曜日は不定休(祝日の場合は営業)
[夜][昼]¥1,000~¥1,999
席数    24席 (テーブル16席、小上がり8席)
完全禁煙
駐車場    有
http://www1a.biglobe.ne.jp/okina/

2016-08-10

レストロリン プラス ユイット (RESTRO RIN plus huit) フレンチ ロティスリー @長野県松本市大手


タベログ通信 その156

西穂独標をめざすも、見事丸山で撤退という敗残の身を慰めるため、夕食は、レストロリン プラス ユイット (RESTRO RIN plus huit)で、フレンチにする。

シェフは、神戸で修行の方らしく、ロティスリーと名乗っているので、焼き肉が得意らしい。

メニューを拝見、ワインは、知識不足なんで、ピノノワールのボトルにする。
Mongeard MUGNERETのPinot Noir、正直、久しぶりにまずいピノノワール飲んじゃった。なんというか、防腐剤が抜けきってなくてだいなし。7000円弱なんで、安すぎなんか。でもなぁ、普通、この値段でも、もう少し飲めるゾ。

食事は、

ラタトイユ  
ポーション巨大、アラカルトだからか、関西方面は質より量ていう偏見をおもいだす。薄味、これも、関西ふうなのか

佐久穂産信州サーモンの自家製スモーク、クスクスのタブレをしいて
信州のサーモンって、あまり、おいしくないものなのかしら、モトモト、サーモンにこだわりないんで、選択誤りか。クスクスのタブレ。カサマイアのクスクスのサラダとガチンコ。当然、負けちゃうわな。これも、ポーション巨大。

ニュージのドーセット種?仔羊のロースト
まあ、ちゃんとした、ロースト。大振り2切れ。ワインまずいんで、残しちゃった。ごめん。

という感じで、お客がいっぱい、シェフ一人で奮闘なんで、皿がなかなかでてこない。
まあ、ディナーだし、遅いのは、基本、気にしないし、ポーション巨大なんで、喰うのに、時間がかかるから、いいんだが、デザートはパスしてしまった。

パン(美味いらしい)は注文しないと出てこないみたい。でも、お腹一杯なんで、いいや。ワイン、不味い。という結果でした。

〆て、12800円と少し。お店のポテンシャルはもっとありそうなんだけど、お客として、あわなかったというところかも。コース4500円ていうのにしとけば、よかったんだろうか。

再訪は、微妙かな。おしい。

てなわけで、西穂惨敗の身をひきずり、寂しく、ホテルへ帰りました。






 Domaine Mongeard MUGNERET/ドメーヌ・モンジャール・ミュニュレ

エシェゾー、グランゼシェゾーはDRCに次ぐ規模。
33ヘクタールの畑を所有する大ドメーヌ。

ディジョンからボーヌへと向かう街道沿い、ヴォーヌ・ロマネの入り口に「ル・リシュブール」というホテルレストランがある。このホテルを経営しているのが、村でも有数の大ドメーヌ、モンジャール・ミュニュレである。

モンジャールの姓は17世紀の初め、1620年頃からブルゴーニュで見られ、代々ブドウ栽培を生業としてきた家系である。
現当主ヴァンサン・モンジャールの父、ヴォーヌ・ロマネ村の村長も務めたジャンの時代にドメーヌは大きく成長。さらにヴァンサンが拡大し、現在、ブドウ畑の面積は33ha。
北はマルサネから南はサヴィニー・レ・ボーヌまで35のアペラシオンに散らばっている。ちょっとしたネゴシアン並みの規模だ。

リシュブールも所有するとはいえ、このドメーヌの華はなんといってもエシェゾーとグランゼシェゾー。それぞれ2.6ha、1.44haという面積は、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティに次ぐ広さだ。
前者はエシェゾー・デュ・デュス、ルージュ・デュ・バ、レ・トゥルーの3つの区画に分かれるが、1929年に植樹したルージュ・デュ・バのブドウはすべてエシェゾー・ヴィエイユ・ヴィーニュとして瓶詰めされる。
レ・トゥルーはエシェゾーでも最下部にあるので肉付きがよく豊満な一方で複雑味に欠けると、ヴァンサンはいう。ちなみにこの区画のワインは全量アメリカ向け。
日本向けのエシェゾーはもっとも優れたワインを生むとされるエシェゾー・デュ・デュスのものなので安心されたし。
除梗率はクリマとヴィンテージによって異なり、相対的にエシェゾー・ヴィエイユ・ヴィーニュやグランゼシェゾーはエシェゾーよりも全房の比率が高い。それもあって、とくにグランゼシェゾーは構造のしっかりした筋肉質のワインとなる。

ブドウ栽培では2003年から一部の畑(ニュイ・サン・ジョルジュ1級ブード、ヴォーヌ・ロマネ1級シュショ、プティ・モン、それに全特級クリマ)でビオ ロジック農法を始めている。それ以外の畑はリュット・レゾネだが、これだけ広範囲にわたる畑を農薬に頼らず耕作するのは大変なことだろう。

父ジャンの時代、このドメーヌのワインは新樽の香りが顕著に感じられたものが、近年のワインは樽香が果実味の中にきれいに溶け込み、洗練さを増している。

価格的にリーズナブルで質の高い特級畑のワインを探している人に、安心して薦められるのがこのドメーヌのエシェゾーだ。




レストロリン プラス ユイット (RESTRO RIN plus huit)  フレンチ  
0263-32-8911
長野県松本市大手3-2-27 松本城大手門駐車場北棟 1F
営業時間     11:30~13:30(L.O)  17:30~22:00(L.O)
定休日     月曜
[夜]¥6,000~¥7,999 [昼]¥2,000~¥2,999
カード     可 (JCB、AMEX、Diners)
席数     28席 (うちカウンター6席)
完全禁煙
駐車場     無(店の上が松本城大手門駐車場)
http://restrorin.com/

西穂独標は遥か 2日目 丸山で撤退

今日は、いよいよ、西穂独標征服、決行の日である。

でも、なかなか十分に寝られず、しょうがないので、4時30分には、ホテルをたち、2時間弱で、新穂高ロープウェイの中間駅、鍋平高原に到着。

ロープウェイは8時営業開始とのこと。のんびり時間調整をしつつ、無事、始発便に乗り込む。

8時30分前には、西穂高口駅に到着。早速、登山口を目指す。(トレッキング・ポールが抜ける不具合発生するも、なんとか、使っていくことに)

で、35分過ぎには出発。やはり、ホントの、登山道であります。寝不足だからか、すぐに、息が上がり、大汗をかく。

とくに、西穂山荘のまえは、急登が続いて、息も絶え絶え状態に。







10時30分前、やっとこ、よろよろ、西穂山荘に到着。コースタイム1時間30分のところ、2時間近くかかる。
西穂高口駅・標高2156mで、西穂山荘の標高は2385m、 229mあげただけなのに、これでは、はなしにならない。

どうも、すぐに、息があがるのは、寝不足もあるけれど、標高に体がついていけないせいかもしれない。ジジイの初心者なんだから、西穂高口駅で、1時間くらい滞留して、体を慣らすべきなのかもしれない。

とはいっても、もう、遅い、西穂山荘で、ぐずぐずしていても、回復しそうもない。デイパックに必要なものを詰め込んで、リュックとポールをデポし、せめて、丸山まで行くことに。




 


10時40分ころ、のろのろ、丸山をめざす。

しかし、良い天気である。北アルプスらしく、風は涼しい。目の前は、雄々しい穂高連峰。 体は消耗して、絶不調だが、景色は絶好調。確かに、疲労する分量だけ、景色の美しさの分量もあがるようだ。
11時5分、やっとこ、丸山に到着。標準コースタイム15分だそう。30分弱もかかる。目の前に、独標に続く尾根の急坂がひろがっている。独標は遙かむこうだ。当然、登る気は全然おこらない。




 

 
















 
しばらく、絶景を楽しんだ後、西穂山荘に引き返す。
11時20分頃にはつき、西穂山荘で、コンビニおにぎりを2ケ食す。当然、気力は戻らない。
でも、 また、西穂高口駅まで、下らなきゃならない。しょうがないので、泣く泣く、帰途につく。無事、下れるんだべか、とっても心配。12時5分頃には、西穂山荘をでる。



 
  
 

13時10分過ぎ、1時間と少しで、なんとか、西穂高口駅に到着。、

かき氷くいたかったが、なかったので、ソフトクリームを舐める。おいちい。
展望台で、 下りロープウェイを待機。ここは、父の生前、一緒に家族で来たところだ。あの時も、いい景色だった。






下山後、松本に向かう途中で、日帰り温泉、ひがくの湯に寄り道。

源泉かけ流しの露天で、目の前の錫杖岳を眺めつつ、まったり。

カランは古びているが、まあ、いい温泉だ。気分よく、ホテルに帰ることが出来た。



 
プレミアホテル-CABIN-松本
〒390-0815 長野県松本市深志1−2−31
0263-38-0123


新穂高ロープウェイ
・ 第1ロープウェイ毎時00分・30分発、第2ロープウェイ15分・45分発。
・ ロープウェイ所要時間 第1ロープウェイ・第2ロープウェイ 通し片道所要時間約25分
グリーン(4/1~11/30)     8:30
サマー(8/1~第4日曜日)     8:00  最終ロープウェイの時間は午後4時45分
お盆(8/13~16)     7:00

当初計画(絵に描いた餅)
8:15新穂高ロープウェイ-7mi--8:25-1:30-9:55西穂山荘
10:00西穂山荘 ←1:30→11:30 独標12:00←1:30→13:30西穂山荘
13:45西穂山荘-1:30-15:25-15:45新穂高ロープウェイ15:55