ヴァンスカのシベリウスということで、それなりに楽しみに東京文化会館へ。
1曲目 有名曲の第5番。
でも、最初からどうもピントこない。シベリウスらしい晦渋な響きがしないというか、北欧の森林の音がしないというか、なんだか明確すぎて居心地が悪い。イデオムやテクスチャーがはっきりしているというか、文法が丸わかりというか、明解にはっきりしすぎて、普通の民族派の音楽に聞こえる。ちょっと肩透かしという感じ。
休憩後 6番
これは、のっけの弦の音から瑞々しい響きがして、ああ美しいなぁとうっとり。こういう ひどく晦渋な曲だと、ヴァンスカのアプローチが効果的なよう。とっても楽しめました。
第7番
シベリウス最後の交響曲。これも、ヴァンスカ 好調を維持。なかなかでした。でも、本日のハイライトはやっぱり6番ですね。
今週は、まだ、水曜から3連荘でコンサートに行かなくちゃいけないので、大変です。
東京都交響楽団 第985回 定期演奏会Aシリーズ
2023年10月30日(月) 18:00 開場19:00 開演
指揮/オスモ・ヴァンスカ
シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 op.82
シベリウス:交響曲第6番 ニ短調 op.104
シベリウス:交響曲第7番 ハ長調 op.105