指揮の山田和樹さんは、若手の有望株という話なので、大好物のラフマニノフの交響曲第2番で、楽しい思いをさせていただきたいなぁと、思ったわけだ。
演奏の前半は、コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲、小林美樹さんという若手の大柄な女性ヴァイオリニストがでてきて、線は細いけれど、美しい音を聞かせてくれる。
演奏会の前菜としては、コルンゴルトの曲などは邪魔にならず、楽しめて、いいのではないでしょうか。
妻は、随分綺麗な旋律で、ディズニーの映画音楽みたいね、と小声で、わたしに告げ口を。奥さん、コルンゴルトのことなんか、何にも知らないはずなのに、耳学問、耳年増の我輩なんかより、よほど、わかっていらしゃるようでした。
後半は、いよいよ、楽しみにしていた、ラフマニノフの交響曲第2番だ。
ラフマニノフって、本当の意味でロマンティッシュなんだけど、ロシアの大地の底から、生え出てくるみたいな、猛烈で根源的な命の息吹きみたいなものがあるもんなんだ、山田和樹さんのも、別に悪いところがある演奏ではないんだけどね、と云う、私を見て、おくさん、残念だった?と、同情してくれました。
山田和樹さん、これから、マーラーのチクルスをやるそうで、いくき満々だったんですが、さて、どうしたもんでしょう。本当は、いきたいんだがなぁ。
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