ノットが振るウォルトンの「ベルシャザールの饗宴」を聴きに、ミューザ川崎シンフォニーホールの東京交響楽団 川崎定期演奏会第86回にいく。
正直、ウォルトンについては、イギリスの作曲家のなかでも、あまりイメージが湧かないひとだ。
1曲目。
R.シュトラウスのドン・ファン。まあ、楽しく聴ける曲ではある。東響も明るく、キレのある響きを出していて、ノットも快調。
ただ、ミューザ川崎シンフォニーホールって、分離が極めていい感じのホールなので、ドイツっぽい腰の低い音っていう感じにはならない。
R.シュトラウス、オーケストレイションに自信ありで、銀のスプーンだって表現できるといったそうだが、この、ドン・ファンで、具体的に何を描写していたのかは、全然わからない。
プログラムちゃんと読まないせいなんだろう。でも、なかなか気分の良い演奏でした。
2曲目、ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲 第1番。
これも諧謔味があってなかなか面白い曲。
ピアノのペーター・ヤブロンスキー、楽し気に、軽々と演奏。ノットも快調。
ただ、ショスタコーヴィチ のお遊び調の曲って、それほどには興味が湧かないというところがあったりする。
まあ、なんだか、胸が重くなる複雑怪奇なショスタコーヴィチ ばかりきくのは、ちょっとしんどいのは事実だが、明るい諧謔味のある曲を楽しむために、わざわざ、ショスタコーヴィチを選ぶ必要があるのか、難しいところじゃないでしょうか。
休憩後、メインイベント
ウォルトンの「ベルシャザールの饗宴」
なかなかにスペクタル、フットワークよく曲が展開して、聞き映えがする。
ただ、ペルシャザールの物語、バビロン捕囚のお話に、わたくし的には、これといった思い入れはないし、曲も情念的に深堀をする音楽ではないので、どちらかと言うと、迫力とか華麗な響きとかが印象に残るという感じになる。
まあ、ウォルトンを一生懸命きくなら、日本の作曲家を聴いた方がよくねなどと、思いました。でも、ノットって、感じいいひとだよなぁ。
東京交響楽団 川崎定期演奏会第86回
2022年05月22日(日)13:15 開場14:00 開演
ミューザ川崎シンフォニーホール
出演
指揮:ジョナサン・ノット
ピアノ:ペーター・ヤブロンスキー
トランペット:澤田真人(東京交響楽団首席奏者)
バリトン:ジェームズ・アトキンソン
合唱:東響コーラス
曲目
R.シュトラウス:ドン・ファン op.20
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 op.35
ウォルトン:ベルシャザールの饗宴
Title
Kawasaki Subscription Concert No.86
Date
Sat. 22nd May 2022,14:00
Hall
Muza Kawasaki Symphony Hall
Artist
Conductor = Jonathan Nott
Piano = Peter Jablonski
Trumpet = Masato Sawada
Bariton = James Atkinson
Chorus = Tokyo Symphony Chorus
Program
R.Strauss : Don Juan op.20
Shostakovich : Piano Concerto No.1 in C minor op.35
Walton : Belshazzar’s Feast
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