マーラーの交響曲第5番をバッティストーニが振るというので楽しみにオーチャードホールへ。
バッティストーニのマーラーなんで、ちょっと怖いもの見たさみたいな気分であります。
あたかも、スーパー台風ということで大騒ぎの第14号が来襲、びくびくもんだったんですが、意外と、順調な往きかえりで、ありがたいことでした。
1曲目
リスト(バッティストーニ編)/ ダンテを読んで―ソナタ風幻想曲
バッティストーニ編ということでしたが、正直 それほど面白いとは思えませんでした。
リストって、なんかメロディーの才能がない感じなのよね。管弦楽の編曲も、もう少し多彩でもよかったかなぁ。バッティストーニらしい情感はあったけれどね。
休憩後
お待ちかね、マーラーの交響曲第5番
久しぶりに、情感たっぷり、これでもかというエスプレッシーボなマーラーをしびれるほど聴かせてもらいました。
節回しがほんのすこし粘ったり、微妙なためを効かせた表現があったりして、本当に、ダイレクトに心が揺さぶられる音楽でした。
4楽章アダージョの甘美さ、こんな夢のような時間に浸たったあと、どうやって現実と折り合いをつけて生きていけるんだろう。
前へ前へと進んでゆく最終楽章を聴きながら、なんだか、せつない気持ちになりました。
バッティストーニ、ただもんじゃありません、やっぱり天才です。
東京フィルの音が、ある種温度感のある響きがするので、分析的な感じがまったくしないのも、こういう印象を強めているのかもしれません。
ひさしぶりに、芯から心を揺さぶられる演奏会でした。ブラーボ、ブラーボ、ブラーボ!!!
バッティストーニ マーラー/交響曲第5番 東京フィル
2022年9月19日(月・祝)15:00
Bunkamura オーチャードホール
アンドレア・バッティストーニ
東京フィルハーモニー交響楽団 第975回オーチャード定期演奏会
指揮:アンドレア・バッティストーニ(首席指揮者)
リスト(バッティストーニ編)/『巡礼の年』第2年「イタリア」より第7曲 ダンテを読んで―ソナタ風幻想曲
マーラー/交響曲第5番
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