四つの最期の歌、この前聞いたばかりだが、やっぱり行きたいということで、サントリーホールへ。
1曲目
R.シュトラウス:セレナード 変ホ長調 op. 7, T
モーツァルトのグラン・パルティータと同じ編成+コントラバス。当然、意識しているんだろうねぇ。
曲は擬古的とまでは言えないが、作曲当時でも、無難な無理のない安定の音楽な感じ。モーツァルトの超天才とは比べるのが無意味ですよね。あまり、キャチィーな瞬間はないが、普通に楽しい音楽でした。
ただ、新日フィルに、もうすこしのヴィルトジティとキレがあれば、もっと楽しかったんじゃないかしら。
2曲目
お待ちかねの大好物
R.シュトラウス:4つの最後の歌
でも、ソプラノのユリアーネ・バンゼさんが本調子じゃないのか、生乾きのざらつきのある声で、美感を損なう。この歌はひたすら美しいほうが好みなんですよ。深みを狙いたくなるのはよくわかりますけれど。
3曲目の夜になって、調子が出てきた感じでしたが、やっぱり不完全燃焼でした。
奥さん、前回の歌手の方が良かったじゃない、それに、コンマスのヴァイオリン・ソロも綺麗じゃないとご不満げ。同感です。
新日フィル、この曲はもっともっと美音が欲しい。コンマスの歌も低空飛行と、不満足な出来でした。
ソプラノのバンゼさん、深い声の美しさで有名らしいですが、不調ということかしら、期待はずれでした。
休憩後、
交響詩「英雄の生涯」
なかなか、それらしい演奏で、十分に聞かせてくれました。尾高さんも過不足なく振っていて、ちゃんとしたもんです。
Rシュトラウスをこれだけできれば、いいんじゃないないでしょうか。
もっと、美音をとか、無理な注文はするべきではないよね。
2022年10月3日(月) 19:00 開演
#644〈サントリーホール・シリーズ〉
尾高忠明 新日本フィル R.シュトラウス:4つの最後の歌 英雄の生涯
Program
プログラム
R.シュトラウス:セレナード 変ホ長調 op. 7, TrV 106 R.Strauss:Serenade in E-Flat Major, op. 7, TrV 106
R.シュトラウス:4つの最後の歌 op. posth. TrV 296 R.Strauss:4 Letzte Lieder, TrV 296
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」 op. 40, TrV 190 R.Strauss:Ein Heldenleben , op. 40, TrV 190
Performer 出演者
指揮:尾高忠明 Tadaaki Otaka
ソプラノ:ユリアーネ・バンゼ Juliane Banse, soprano
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