マリア・ジョアン・ピリスが引退後、再度世界ツアーをおこなうということで、やっぱり行きたいと、切符をゲット、サントリーホールへ。
1曲目
シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 Op. 120, D. 664
高純度で優しい滲み入るように美しい音。シューベルトの剥き出しの心が、息づき歌っている。裸形の心の鼓動がダイレクトに響いてきて、素晴らしい。
2曲目
ドビュッシー:ベルガマスク組曲
ロマンティックというのではなくて、優美で高貴な純度の高い音楽。ドビュッシーがとてつもなく神々しく美しい音楽になる。
休憩後
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D. 960
優しく心からの歌に溢れている。シューベルトの死の間際のソナタが、これほど心に染み入る癒しに満ちた音楽にきこえてくるなんて、ある意味、驚きだ。やはり、ピリスのシューベルトにはデーモンは住んでいないのだ、もっと浄化された音楽になっている。
こういうシューベルトもあるんだなぁ、体調が心配だったがいって本当に良かった。