2022-11-29

マリア・ジョアン・ピリス(p)シューベルト:ピアノ・ソナタ D. 664 ドビュッシー:ベルガマスク組曲 シューベルト:ピアノ・ソナタ D. 960 @ サントリーホール

マリア・ジョアン・ピリスが引退後、再度世界ツアーをおこなうということで、やっぱり行きたいと、切符をゲット、サントリーホールへ。

1曲目

シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 Op. 120, D. 664

高純度で優しい滲み入るように美しい音。シューベルトの剥き出しの心が、息づき歌っている。裸形の心の鼓動がダイレクトに響いてきて、素晴らしい。

2曲目

ドビュッシー:ベルガマスク組曲

ロマンティックというのではなくて、優美で高貴な純度の高い音楽。ドビュッシーがとてつもなく神々しく美しい音楽になる。

休憩後

シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D. 960

優しく心からの歌に溢れている。シューベルトの死の間際のソナタが、これほど心に染み入る癒しに満ちた音楽にきこえてくるなんて、ある意味、驚きだ。やはり、ピリスのシューベルトにはデーモンは住んでいないのだ、もっと浄化された音楽になっている。

こういうシューベルトもあるんだなぁ、体調が心配だったがいって本当に良かった。



2022-11-20

マーラー:歌曲集『さすらう若人の歌』交響曲第1番 バリトン=ヴィタリ・ユシュマノフ 東京芸術劇場マエストロシリーズ トマーシュ・ネトピル&読売日本交響楽団

東京芸術劇場マエストロシリーズ トマーシュ・ネトピル&読売日本交響楽団

2022 11.20〈日〉 14時開演 東京芸術劇場

指揮=トマーシュ・ネトピル

バリトン=ヴィタリ・ユシュマノフ*

マーラー:歌曲集『さすらう若人の歌』*

マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」


トマーシュ・ネトピルが読響を振るマーラーのコンサートに行く。

奥さんは欠席になりました。

ネトピルさんて、全然知らない人だが、チェコの中堅でなかなかの実力派らしい。

1曲目『さすらう若人の歌』

ほとんど実演で聞くことはなかった曲。

バリトンのヴィタリ・ユシュマノフさん、線は細いが柔らかで綺麗な声。でも声量がなぁ、  小ホールのリーダーアーベントならいいかもしれんが、東京芸術劇場みたいに大きいところは厳しい。マーラーらしい熱量も足りないみたい。2階の左端という席のせいもあるのかしら。

ネトピルさんのバックは読響を綺麗に鳴らしてたけれど、マーラーっぽさは少な目かな。

2曲目、交響曲第1番

ネトピルさんが本領発揮、読響から細やかで生き生きした美しい音を引き出して、激情的ではないが、歌心もあって、展開が楽しい、素敵な演奏でした。 

これは、なかなかの注目株じゃあないでしょうか。読響のホルン、今日は素晴らしかった。そして、読響がこんなに繊細で美しい音が出せるなんてと感心してしまいました。



2022-11-11

菊花壇展 @新宿御苑

3年ぶりくらいになるかも。昨日と連ちゃんになるので、あまり気力がわかなかったが、新宿御苑の菊花壇展に行く。

見頃後半というところだろうか、でも、やはり立派。懸崖造りなんか見事でした。