2022-11-29

マリア・ジョアン・ピリス(p)シューベルト:ピアノ・ソナタ D. 664 ドビュッシー:ベルガマスク組曲 シューベルト:ピアノ・ソナタ D. 960 @ サントリーホール

マリア・ジョアン・ピリスが引退後、再度世界ツアーをおこなうということで、やっぱり行きたいと、切符をゲット、サントリーホールへ。

1曲目

シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 Op. 120, D. 664

高純度で優しい滲み入るように美しい音。シューベルトの剥き出しの心が、息づき歌っている。裸形の心の鼓動がダイレクトに響いてきて、素晴らしい。

2曲目

ドビュッシー:ベルガマスク組曲

ロマンティックというのではなくて、優美で高貴な純度の高い音楽。ドビュッシーがとてつもなく神々しく美しい音楽になる。

休憩後

シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D. 960

優しく心からの歌に溢れている。シューベルトの死の間際のソナタが、これほど心に染み入る癒しに満ちた音楽にきこえてくるなんて、ある意味、驚きだ。やはり、ピリスのシューベルトにはデーモンは住んでいないのだ、もっと浄化された音楽になっている。

こういうシューベルトもあるんだなぁ、体調が心配だったがいって本当に良かった。



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