新国立劇場オペラの「シモン・ボッカネグラ」プリミエに行く。
ミラノ・スカラ座の初来日、アバドのシモン・ボッカネグラで全身をガツンとやられたのが、わたくしめのイタリア歌劇開眼だった。それまでは、オペラ?フン???状態だった私が、総合芸術のなんたるかを骨の髄までおもいしらされて、愕然、ペラきち道の暗闇へと人生を踏み外すきかっけとなった出来事でしたのよ。
ということで新国立のシモン・ボッカネグラはどんなもんだべぇと、NNTTへ。
ところが、入場しようと、入り口のもぎりでチケットをわたすと、切符の日にちが違うとストップを喰らう。なんと、3日前の初日の切符だった。自分のおバカさにあきれたが、しょうがないので、チケットボックスにUターン、当日券を購入して、なんとか劇場に入り込むことができた。
で、シモン・ボッカネグラだが、ヴェルディとしても格別な傑作だったんだとあらためて、納得。
隙間なく緻密に書き込まれていて、音楽の純度がひどく高いのがよくわかる。
そして、ガブリエーリ役のガンチさん、若い力みなぎるイタリア声のテノール、凄い美声で うっとり。大いに感心したのでした。
シモンのフロンターリさんも、さすが。
ジュゼッペ・ヴェルディ Giuseppe VERDI
シモン・ボッカネグラ Simon Boccanegra
新国立劇場オペラ「シモン・ボッカネグラ」
〈プロローグ付き全3幕/イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉約2時間50分
2023/11/15(水)18:15 開場 19:00 開演
大野和士
ピエール・オーディ
シモン・ボッカネグラ:ロベルト・フロンターリ
マリア・ボッカネグラ(アメーリア):イリーナ・ルング
ヤーコポ・フィエスコ:リッカルド・ザネッラート
ガブリエーレ・アドルノ:ルチアーノ・ガンチ
パオロ・アルビアーニ:シモーネ・アルベルギーニ
東京フィルハーモニー交響楽団
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