マスネについてはあまり、具体的なイメージがなく、むかし、サロン風のピアノ曲を聞いたくらい。まあ、悪くないけど、結局超一流にはなりきれないみたいな感じかしら。
というわけで、、それほど、大きな期待をしていたわけではない。まあ、様子伺いといったところであります。
で、「ウェルテル」予想どうりというか、とは言っても、なかなかに、立派なオペラで、流石、本場でレパートリーになるだけのことはあるものでした。
マスネの音楽も、何か、フランス訛りというより、保守本流、ていうか、教科書にのってもよさそうな立派なもんです。なんだか、ワグナーにゾッコンだったらしく、そういう意味でも、違和感のない、超わかりやすい音楽でした。
ウェルテルも、ゲーテの出世作で、意外に、古めかしくなくて、まあ、ドイツ中流市民階級のトリスタンとイゾルデてな感じで、ちょっと時代は違うけれど、いまからみれば、これも立派なビーダーマイヤー様式ていうのか、うまいもんである。
予想以上に、楽しめました。
この公演、指揮がプラッソンでも、親父のミシェルから息子のエマニュエルに交代。
主役のウェルテルも、出演予定のマルチェッロ・ジョルダーニは、交通事故による負傷のため、来日が不可能となりました。とかで、ディミトリー・コルチャックに交代
と、どうなちゃうのかしら、と思ったが、息子のエマニュエル、なかなか聴かせるなぁ、上手上手でしたし、代役のコルチャックも、知られてるひとみたいで幕あいでベテラン風のおじいちゃんが、コルチャックが代役でラッキーとか言ってのを小耳に挟む、上々、な出来映え。
シャルロットのマクシモアも、感じよく、きまっておりました。
アルベールのエレートも、まえのドンジョバンニのときは、チョットと思ったが、今回は、充分にきかせてくれて、なかなか、充実した公演でありました。
アルベールのエレートも、まえのドンジョバンニのときは、チョットと思ったが、今回は、充分にきかせてくれて、なかなか、充実した公演でありました。
マスネのオペラ、こんな感じなら、またきてもいいなぁ。
オペラ「ウェルテル」/ジュール・マスネ
Werther/Jules Massenet
全4幕〈フランス語上演/字幕付〉
オペラパレス
指揮 エマニュエル・プラッソン
演出 ニコラ・ジョエル
美術 エマニュエル・ファーヴル
衣裳 カティア・デュフロ
照明 ヴィニチオ・ケリ
ウェルテル ディミトリー・コルチャック
シャルロット エレーナ・マクシモワ
アルベール アドリアン・エレート
ソフィー 砂川涼子
大法官 久保田真澄
シュミット 村上公太
ジョアン 森口賢二
合唱指揮 三澤洋史
合唱 新国立劇場合唱団
児童合唱 TOKYO FM 少年合唱団
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
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