クリストフ・エッシェンバッハって、私の若かりし頃の新進ピアニストで、ちょっと腺病質で、張り詰めた感じのモーツァルトを弾いていたなぁ。
指揮者になったとはきいていたが、演奏を聴くのは初めてである。
エッシェンバッハの棒、大袈裟な身振りはないけれど、情感の流れに沿って、抑揚が適切に効いた、なかなか聴かせる演奏。
ソプラノがハンナ・エリーザベト・ミュラーからマリソル・モンタルヴォに変更になったとのことだったが、まあどちらも知らんので、無問題でございます。
で、ソプラノのマリソル・モンタルヴォとメゾ・ソプラノの藤村実穂子さんは、オーケストラの後ろ、コーラスの前にいて、アリア歌うんじゃじゃないよっていう配置。どちらも、なかなか、美しい歌いぶり。藤村実穂子さんやっぱり良いなぁ。
あと、右側2前方に席があいていて、バンダ用?と思ったが、やはり、ラストの大大円に裏から現れて、壮大なラストに威力を発揮していた。こういうのは、珍しくて、面白い。
それに、今日のN響の金管は皆さん、絶好調で ああして最後に出てくる価値は十分にあったと思います。
年末に聴いたアラン・ギルバートの第6番が全然しっくりこなかったのに比べて、エッシェンバッハにはしっかりマーラーを聞かせてもらい、大満足でありました。
今日のN響は、近来になく、なかなかいい塩梅。久しぶりに、やっぱり上手なんじゃじゃないのと感心したのでした。ブラヴィー。
第1930回 定期公演 Aプログラム
2020年1月12日(日) 開場 2:00pm 開演 3:00pm
NHKホール
マーラー/交響曲 第2番 ハ短調「復活」
指揮:クリストフ・エッシェンバッハ
ソプラノ:ハンナ・エリーザベト・ミュラー →マリソル・モンタルヴォ
メゾ・ソプラノ:藤村実穂子
合唱:新国立劇場合唱団
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