前半
エブラハムセン/ホルン協奏曲(2019)
[NHK交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、 NTR土曜マチネ、シアトル交響楽団、オークランド・フィルハーモニー管弦楽団共同委嘱]
日本初演らしい。
北国の森の中で、木々のひそやかな呟きを聴いているような気分になる曲。あまりドラマチックな展開はないけれど、それが一層自然の息吹を感じさせる。
ちょっと前に聴いた細川俊夫さんの「嘆き」(凄く、えかった)みたいなアトラクティブで多彩な自然の響きじゃなくて、ずっと、静謐の中で佇んでいるような、なかなかに素敵な曲でありました。
後半。
ブルックナー/交響曲 第7番 ホ長調
1楽章
かなりゆったりと始まる。ヤルヴィらしく曲想が細かく描き分けられる。少しそれが耳について、ブルックナーとしてはちょっと小うるさい気がする。
N響もまだ鳴りがいまいちのような感じ。やっぱりヤルヴィ調かな。
困ったなぁと思っていると、2楽章に入って俄然オーケストラが鳴りだす。調子が出てきたみたい。
3楽章も踊るような流れで快調をキープ。
終楽章もなかなかに壮麗なフィナーレを築いてくれた。
ブルックナーらしい、響の厚みや奥ゆきはないけれど、ヤルヴィとしては、なかなかの出来じゃないでしょうか。
まあ曲が絶美なので、上を望めばもっともっとていう気がしますが、それなりということでいいんでしょう。
ああ、でも、つくづく、ヴォルフ=ディーター・ハウシルトの第7番、聴きたかったなぁ。
第1935回 定期公演 Aプログラム
2020年2月16日(日) 開場 2:00pm 開演 3:00pm
NHKホール
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ホルン:シュテファン・ドール
NHK交響楽団
エブラハムセン/ホルン協奏曲(2019)
[NHK交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、 NTR土曜マチネ、シアトル交響楽団、オークランド・フィルハーモニー管弦楽団共同委嘱/日本初演]
ブルックナー/交響曲 第7番 ホ長調
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