南紫音さんのベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会 第1日目
前半はまず第2番 イ長調と第3番 変ホ長調
最初の音出しで、いやにピアノが大きい気がしましたが すぐにバランスが取れてまずまずに。流石にプロですね。
サントリーホールのブルーローズって、天井のたっぱが低いので、ピアノにはつらい会場じゃないかなぁ。
南さんのヴァイオリンは清潔で綺麗な音で、線は太くはないけれど、聴いていて気分のいいもの。
2番3番みたいな遊喜的な曲にはよくあっていて、楽しく聴いていられました。
まあ こういう曲がベートーベンっぽいかというと 偏見だけど違うかなぁ。こういう方面ならば、モーツァルトに任しとく方が良いんじゃねなどと思いました。まあ、聴いていて楽しいけどね。
後半は、第6番 イ長調 第7番 ハ短調
イ長調の6番、この調性って、伸びやかな情感が流れ出てきて、気分が潤う曲になるような気がします。なかなか楽しめました。
最後は7番。ハ短調とはいうけれど、まあ、それほど深刻な感じはなくて、変化にとんだ、それなりの劇性がある曲。
南さんの素直で伸びやかな演奏がいっそうそんな感じにさせるのかもしれません。
ドイツの元天才少女ムターみたいにセクシーにやったらどうなるのかしら、そういえば、うちにCDあるけど、まだ聴いてないなぁ。今度聴いてみましょう。
あと びっくりしたことに 例のコンサート会場の主さまが聴きに来ていて、室内楽であったのは2度目ぐらいなのでおやっと思いました。
で、閑話休題。
御大が休憩後空いている中央の席に移動したら、だめだと大騒ぎするおじさんに文句を言われて追い払われてしまいました。
全席同じ金額だし(もし違ったとしても)、むかし演奏会で空いた席に移るなんて当たり前みたいなもんなのに、まあ 随分余裕のないじいさんががいるもんだと笑ちゃいました。
コロナのせいでしょうが、席は2/3弱しか埋まってなかったんだし、世知辛い世の中になっちゃったもんです。
ブルーローズホールって、小ホールというよりサロンという感じなところなので、聴衆も気楽に音楽を楽しまないでどうするんでしょう。ばっかじゃないのという感じです。
それとも、私のほうがモラルハザードなのかしら、おおこわこわと思ったのでした。
公演名:南紫音(vl)ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会
【日時】 2020年12月04日 (金) 18:30 会場 / 19:00 開演--21:00
【会場】 サントリーホール ブルーローズ
【出演】 ピアノ:清水和音
【曲目】 L. v. ベートーヴェン
ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 op.12-2
ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 op.12-3
ヴァイオリン・ソナタ第6番 イ長調 op.30-1
ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 op.30-2
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