諏訪内晶子さんの第1夜 無伴奏ソナタ&パルティータ 全曲演奏会 第1夜にいく。
いつも、美しい演奏だなぁと気に入っているヴァイオリニストなので、楽しみ。
ただ、ちょっと前、フィリアホールで聴いたバッハの無伴奏がいまいち曲にあっていない気がしたので、どうなるかとも思っていた。
で、ソナタ第1番。やっぱり、ほんとに美音だ。出だしからうっとり。
なんというか情感がのっている、肉体性があるという感じの音、人間の体温がある美音。
というわけで、いわゆるバッハの精神性なんたらというのとはちょっと違う。
ファウストのような運動性の極地見たいのとは正反対(ファウストも普通の精神性バリバリのいわゆるバッハではないけれど)の体温が伝わってくる演奏。
今年聞いた音楽会で一番音楽を聴いた感じがしました。
ただ。やっぱり、諏訪内さんとバッハの相性ってどうなんだろうという気がどうしてもしてしまいます。
特に音の運動性のというか、ソナタの場合にはそんなに気にならなくて、むしろかなり良いくらいなんだけれど、パルティータになると足取りがちょっと重いというか、音の軽やかな推進力というかがあまりでてこないのがもどかしい。
それに、今はもしかしたらちょっと不調な時期なのかも。コントロールがビシッと決まらないところがたまにあった気がする。
でも、魅惑的なヴァイオリンの美音をたっぷり聞いたという満足感はすごくあったのでした。
国際音楽祭NIPPON 2022
諏訪内晶子ヴァイオリン・リサイタル
~J.S.バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ全曲演奏会(全2回)~
<2> 2022年2月18日(金)19:00開演
東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル (東京都)
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのための
パルティータ第2番ニ短調 BWV1004
ソナタ第3番ハ長調 BWV1005
パルティータ第3番ホ長調 BWV1006
アンコール
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005 より 3.ラルゴ
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