8月のコンサート旱対策第3弾、読響サマーフェスティバル2023《三大協奏曲》にいく。
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 、ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番という絵にかいたような有名曲のオンパレード。
気分は、あまり盛り上がらないが、亀井聖矢さんが出るというのが楽しみか。でも、曲目がチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番という、ぞっとしないやつ。ラフマニノフ生誕150年なんだから、ラフマニノフやってよね、っていう気分です。
1曲目 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
ヴァイオリン=前田妃奈さん。知らない人だが、ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール 第1位らしい。肩幅のひろい、大柄な感じの人で、なんだかブリュンヒルデでも歌いそうっていう感じ。でも、いったん演奏が始まると、これが、びっくり。非常にたおやかで、フェミニン。こういう音がするヴァイオリニスト、初めて聞いたような。なかなか、興味深い演奏でした。
2曲目 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
チェロ=鳥羽咲音さくらさん、これも、全然知らない人。プログラムには”天才アーチスト”の呼び声高い脅威の18歳とか。へえ、という感じです。
で、弱音を大事にした丁寧な演奏。ただ、ドヴォルザークに欲しい深々した音と、うねるような情感には、まだまだとどかないかなぁ。正直、美音が足りない。バックも、闊達だけれど、情感は少な目なので、それも、大きかったかな。まあ、ドヴォコンはチェロ協奏曲のダントツナンバーワン、名人たちの超名演いっぱい聴いているので、ハードルが高いのはたしかです。
3曲目 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23
ピアノ=期待の亀井聖矢さん。本日のメインイベントですね。さすが、男の子。ロシアンスクールの剛腕の重低音とは、ちょっと違うが、凄く力動感のある、明瞭な音で、ばりばりと弾きこなす。まさに、ザ・ショーピース、スペクタクルな大サーカスをたっぷり楽しませていただきました。さすがのもんです。
でも、今度は、もっと内容のある曲が聴きたいなぁ、ラヴェルとかよさそう。そういえば、10月に日フィルで、ショパン:ピアノ協奏曲第1番やるみたいだから、切符買おうっと。
バックの指揮=坂入健司郎さん、明解で、鳴らすところは鳴らすっていう感じだけれど、ちょっと、情感、情念は不足気味。ロマン派や民族派には、あわないのではとか、思いました。
大成建設 presents 読響サマーフェスティバル2023《三大協奏曲》
2023 8.23〈水〉 17:30 開場 18:30開演 東京芸術劇場
指揮=坂入健司郎
ヴァイオリン=前田妃奈ひな
チェロ=鳥羽咲音さくら
ピアノ=亀井聖矢まさや
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23
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