湯浅譲二 作曲家のポートレートの演奏会、小田急が人身事故で特急が無くなり、相鉄線経由で行くことに、開演時間に10分遅れるも、奇跡的に間に合う。はじめにプレトークでもやってたのかな。
1曲目 ヴァレーズ『アンテグラル(積分)』 まあ、ヴァレーズよね、と、そんな感じで いまさら、感動とかはないのはしょうがないかも。
2曲目
クセナキス 『ジョンシェ(藺草(いぐさ)が茂る土地)』
クセナキスは、わたしの時代の超大物現代作曲家。かなり凄い人なんじゃぁとは思っていたが、それほど一所懸命聴いてはいなかったので、具体的なイメージはほとんどない。
まともな実演も初めて。でも、この『ジョンシェ(藺草(いぐさ)が茂る土地)』は、本当に、凄かった。ほとんど暴力的な威力。原始の雄叫びみたい。結局、本日のメインイベントというしかないものだった。
休憩後
湯浅さんの エレジー。静かな悲しみとほんの少しの諦念。なかなかとは思ったが、クセナキスが凄すぎて、この静けさの世界にどっぷり入るのが難しかった。
2曲目
『オーケストラの時の時』 超有名曲。まあ、バリバリのその当時の現代曲。それなりだが 突き抜けてはいないかな。
3曲目
『オーケストラの軌跡』 新作とか。これはとても瑞々しい音がして、魅力的。お年なのによくこんな音が出せる、たいしたもんだなぁと思っていたら、15分くらいで終わってしまった。あと10分は聴いていたかったのに尺が短すぎて、残念。お年なので、息が続かんかったのかしら。
湯浅譲二さんて、グラフィックの楽譜らしいから、演奏家の力量が、ダイレクトに反映するということになるんだろう。良い演奏を聴くのは、かなりむずいんじゃあなどと思ったのでした。
最後に湯浅譲二さんが、杖をつきつき舞台に現れ、盛大な拍手を受けておられました。頑張って、2回登場してくれたが、3回目は無理だったみたい。
まあ、来てそれなりに楽しめたコンサートでした。クセナキスのCD探さなくちゃ。
湯浅譲二 作曲家のポートレート -アンテグラルから軌跡へ-
Joji Yuasa Composer’s Portrait
【日時】2023年8月25日(金) 19:00開演(18:20開場)
【会場】サントリーホール 大ホール
【出演】指揮:杉山洋一 Yoichi Sugiyama, Conductor
東京都交響楽団 Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra
【曲目】エドガー・ヴァレーズ:『アンテグラル(積分)』小オーケストラと打楽器のための
Edgard Varèse: Intégrales for Small Orchestra and Percussion
ヤニス・クセナキス:『ジョンシェ(藺草(いぐさ)が茂る土地)』大オーケストラのための
Iannis Xenakis: Jonchaies for Large Orchestra
湯浅譲二:『哀歌(エレジイ)』オーケストラのための[編曲世界初演]
Joji Yuasa: An Elegy for Orchestra [World Premiere of the Arranged Version]
湯浅譲二:『オーケストラの時の時』オーケストラのための
Joji Yuasa: TIME of Orchestral Time for Orchstra
湯浅譲二:『オーケストラの軌跡』[全曲世界初演 サントリー芸術財団委嘱作品]
Joji Yuasa: Locus of the Orchestra [World Premiere of the Full Version]
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