プレトークがあるので、開場時間の4時15分に席につく。
山田和樹さん、武満の系図のナレーターについて、作曲家の指定だった若い少女を見つけ出したいきさつについいて、嬉しそうに語る。上白石萌歌さんという、上白石 萌音という新進女優の妹さんで、高校1年生なんだそう。
で、マーラー 交響曲 第4番については、この曲のパロディカルナな性格について、語ってくれた。冒頭の鈴の音は、ピエロの帽子の先についている、鈴の音だといったひとがいる、などということをおしえてもらう。へぇー、単純なわたくしは、いままで、4番のちょっと斜に構えた性格について、気にしたことがなかったので、とても、面白い、話だった。
前半は、武満 徹の系図、なんというか、映画でも見ているような音楽で、なるほど、高校1年生の女の子がナレーターだと、谷川俊太郎の詩の世界が、すごくわかりやすくて、しっくりくる感じ。
ただ、上白石萌歌さんのマイクをとおした声がもうすこしすっきりきこえると、さらに、よくなるような気がした。マイク調整の問題かもね。
後半は、マーラー 交響曲 第4番、武満の系図のあとなので、鈴が鳴り出すと、Once Upon a Time見たいな感じにきこえてきて、面白い。
ある種の、斜に構えた、お話を聴いてる感じか。でも、山田和樹さんの音は、ほんとうに綺麗。聴いていて、とっても、気持ちが良い。
そして、3楽章になると、やたら、エスプレッシーボ(全然、斜に構えておらんような)。これも、良い感じである。
そして、3楽章になると、やたら、エスプレッシーボ(全然、斜に構えておらんような)。これも、良い感じである。
しめの、4楽章。3楽章の情感あふれた演奏から、どこか、諧謔味のある雰囲気に。小林沙羅さんの歌は、まあ、こんなもんかというところ。
というわけで、山田和樹さん、なかなかに、才能を感じさせる演奏振りで、とても楽しめました。
奥さん、次の5番のアダージョなんか、どんなにか、すてきに、なるのか、楽しみ、とおっしゃっていましたです。
第4回 2016年1月30日(土)
武満 徹 : 系図
ナレーター:上白石萌歌
マーラー : 交響曲 第4番 ト長調**
ソプラノ : 小林沙羅
指揮:山田和樹[正指揮者]
日本フィルハーモニー交響楽団
開場14:15 開演 15:00
会場: オーチャードホール
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