タベログ通信 その158
小田急線で使えるフレンチを見つけるという、永年のミッションをなんとかしたいと、代々木上原のラ・ファソン古賀を予約する。
ここは、シェ・イノ 出身で、むかし相模大野にあって、大のお気に入りだったロアンヌのシェフをした方ということで、大本命ではないかと思っていたが、なかなか、ゆく機会をつくれなかったところだ。
予約の日は、ちょうど、台風10号が関東上陸かと大騒ぎをしていた日なので、ゆけるかどうか心配していたのだが、天気予報の原則どおり、予報が外れて(観測史上、東北初上陸。北海道大被害)、予定通り6時に入店。案の定、ほかにお客はいません状態で、カウンター独り占めになりました。
予約日変更もせず、8月中に行きたかったのは、 月替わりの“旬を味わうシェフのスペシャリティコース”の8月に、鮎がはいっていて、それを是非食べてみたいと思ったからだ。
1人なので、駈け着けの泡は遠慮して、赤のボトルを。サービスの女性に、ネッビオーロが好きなんだけどと相談すると、ウウーン、イタリアはないんでといって、やっぱり、シャンベルタン系統に。
david duband nuits saint georges
ダヴィド・デュバン ニュイ・サン・ジョルジュ 2012(¥10000)
10000円前後のと言ったら、出してくれた。がぶがぶ飲むには、いいね、ってことで。随分安いんじゃないんだろうか。
で、旬を味わうシェフのスペシャリティコース”のフル12000円をお願いする。
すると、印刷したメニューをくれたので、ジジイなんですぐ忘れるから、こういうのもらうと嬉しい、と感謝申し上げる。
だだちゃ、えんどう豆のムース、鮑の酒蒸し、冬瓜の煮凝り 葉生姜添え 煮凝りうめ、クラシックなフレンチっぽく、いいスタート
フォアグラのソテー、焼きトウモロコシのピュレ、コンソメジュレ添えた冷製コーンスープ 夏だね、コーンが甘い
ここらへんで、古賀シェフ、ジジイのくせに喰うのが早いのを察知、セコンドに小声で、スピードアップを指示。さすがであります。鮨屋で早く食えって訓練されちゃったので、早食いでゴメンとあやまる。古賀シェフ、食いしん坊は早いです、クロウトとかも、とのこと。そうなんだ。
ズワイ蟹、帆立貝、雲丹の温かいムースリーヌ トリュフ(この黒いのナニて、きいてみたら、メニューに書いてある。イカスミかと思ったと言い訳)添え マッシュルームソース
オマール海老、ハタテ貝、バジルの上新粉揚げ、 トマトコンフィ、浅利のリゾット ビスク添え
ビスクはやっぱりおいちいので、パンですくう
サードの女の子、トマト潰して と、口添え、 カウンターで楽しい
本日の目標
鮎のオーブン焼き、鮑の肝、うるか、オクラ詰め、新生姜(この日は、もしかするとアスパラじゃないだろうか、緑なんだもん、訊くの忘れた、不明。カットにこまっていると、女性サービス、さっとナイフをだしてくれる、これなら、サービス料とってもいいよね。とらないけど)とキュウリ 香草バジルソース(最初はそのまま、あとでソースで、違いをお楽しみくださいとのこと)
頭はかけたほうがいいの、ときくと、シェフお好みでとのことなので、頭は、そのまんまで、美味しいよね、とソースはなしで、最初に行く。
鮎って、ほんと、内臓おいしいというと、シェフ「うるか」も入ってますとアピール、おお、うるかもとお答えする(やっぱ、メニューに記載あり、何にも、読んでないってことね)
肉は夏鹿かイベリコが選べるそうなので、
夏鹿シンタマのソテー 茄子のキャビア仕立て 青粒コショウ風味 ポアブラードソース を
で、食いしん坊認定されて、量少し多めに出してますとのことで、 夏鹿シンタマも5カットほど登場。
鉄分があってとてもうまい。が、正直、もう腹がいっぱいいっぱい。前菜2つにしたらよかったと思う。
TOKIOで、ポーションに敗れたのは久しぶり。アピシウス以来か。
で、とてものこと、皿のソースをパンできれいにはできなかったのよ。あ、シェフにいいわけ、ちゃんとするの忘れた。ゴメン。
デザート
マンゴーと発酵バターミルクのアイス & パイナップルのグラニテとカラメリーゼ添え
プティフルール(チョコケーキ) 飲み物はエスルレッソ ダブル(200円)
という感じでした。クラシックなフレンチとして、とっても安心。サービスも(台風の影響で、お店独占状態ということもあるのか)じょうじょう。お店の雰囲気はフレンドリーということで、水準は、高いとおもわれます。
ただ、 シェ・イノ 、ロアンヌつながりということで、期待値が思いっきり高めということもあってか、
脳天直撃の1皿には遭遇せずという感じに。あと、コース全体の皿が、クラシックの甘め系ということで、変化がもう少しあればとも思う。ポーション(シェフご配慮ですが)がちとつらかった、というせいもあるかもしれません。
あと、デザート系は、ふつうな感じなのも、デザート重視傾向があるわたしの方向と、多少のずれがあったかも、というところでしょうか。
でも、21時30分まで入店可ということで、コンサート帰りのディナー難民むけとしては、貴重な選択肢にはいりそうであります。
今度そういう時には、奥さんをつれてきてもいいかもね。
ということで、極めて順調に、お皿がでてきて、1時間半ほどでお店を退出(シェフと女性サービスがお見送り)、帰りは、予定より早い20時新宿発のロマンスカーに乗り込むことが出来ました。
ダヴィド・デュバン ニュイ・サン・ジョルジュ 2012
david duband nuits saint georges
ポリシーが伝わる、自然な味わい
ダヴィド・デュバンのキュヴェは、通常のニュイ・サン・ジョルジュより控えめなタンニン、果実の凝縮感、赤系果実と黒系果実が入り混じります。
丹念に造り、最大限にポテンシャルを高めたブドウと、あくまでナチュラルな醸造で造られたワインは、デュバン氏のポリシーが伝わってくるかのような自然な味わいです!
若手醸造家の中では確実にトップ・クラスの実力
最近、ブルゴーニュではドメーヌの世代交代にともない、優秀な若手醸造家の台頭が目立ちます。 その代表的な醸造家が、ダヴィド・デュバンです。
90年代中頃から、着実に力をつけ、若手醸造家の中では確実にトップ・クラスの実力と人気を誇ります! フランスでは、アルマン・ルソーやデュジャックを上回る価格で取引されることもあるほど!!
ワイルドでイケメンのダヴィド・デュバンは、その風貌とは逆に、とってもエレガントで素晴らしいワインを造り出します。
今や、数々の3ツ星レストランのメニューにもオン・リストされる、注目度No.1の若手醸造家です。
それは、「今、ブルゴーニュの醸造家で誰が注目度No.1?」とフランス国内のレストランやドメーヌに尋ねると、かなり高い確立で、“ダヴィド・デュバン”の名前が上がったという輸入元からの証言からも裏付けされています!
ラルローやジャイエ・ジルと交流を持ち、アラン・デュカスも推薦する造り手で、ブルゴーニュに関する優れた著書を世に送り出した世界屈指のブルゴーニュの専門家、アンソニー・ハンソンも、
「彼のワインは年々好くなり、世界的に評価が高まっている」 と、絶賛されていました!
ふわっとしたエアリーな酒質ながら、きっちりとテロワールが表現された、長熟かつ、若いうちからもお楽しみいただける逸品揃いです。丸みがあり、安心感のある味わいは、飲めばその秀逸さがわかります!
ダヴィド・デュバンのワイン造り
1971年に父親がドメーヌを始め、生産された全量が生産者協同組合に販売されていましたが、90年に19歳で学校を卒業して、彼がワイン造りに携わるようになります。
ドメーヌ・アミオ・セルヴェル(母方の親戚)やドメーヌ・ラルロでスタジエをしていた際、ジャイエ・ジルと出会い、1993年頃から師事するようになりました。
フュイエは、もともと父親の友人であり、所有畑のワインを造るよう依頼をしましたが、デュバンの才能を見抜き、この若き天才醸造家に託すことを決めたのだそう。
ゆえに、ドメーヌ・フランソワ・フュイエは、デュバンがメティヤージュ(地主、この場合フュイエから畑を賃貸し、出来上がったワインを折半するシステム)によって造られたワインなのです。
デュバンはテクニックをあまり導入せず、自然な状態で発酵・熟成させ、最高のブドウを収穫することが最も重要であると考え、ブドウ栽培に重きをおいています。
完成したワインは、長期熟成可能な果実味、酸味、タンニンを十分に備えています!
白は、軽く澱引きした後、ノン・フィルタレーションで瓶詰めされ、赤は澱引きもほとんど行われず、瓶詰めされます。
2006年には樹齢の高い畑を所有することで有名な、ジャッキー・トルショの畑を引き継ぎ、醸造と販売を開始しました。また、2010年より有機栽培(エコセール)の認証を取得、ラベルに表記されています
品種 ピノ・ノワール100%
色・タイプ 赤・ミディアムフルボディ
生産国・地方 フランス、ブルゴーニュ地方、 ニュイ・サン・ジョルジュ村
ラ・ファソン古賀 (ラファソンコガ) フレンチ
03-5452-8033
東京都渋谷区上原1-32-5 ロイヤルテラス 1F
小田急電鉄 代々木上原駅 南口1 より徒歩2分
東京メトロ千代田線 代々木上原駅 南口より徒歩2分
営業時間 11:30~14:30(L.O.13:30) 18:00~23:00(L.O.22:00)
定休日 水曜
[夜]¥15,000~¥19,999 [昼]¥3,000~¥3,999
カード 可 (JCB、AMEX)
席数 23席 (カウンター7席 テーブル16席)
完全禁煙
http://la-f-koga.com/
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