エベーヌ弦楽四重奏団というフランスの新鋭カルテットがフォーレの弦楽四重奏曲をやる(意外と実演が聴けないので、超楽しみ)というので、代々木八幡のHAKUJU HALLへ。
なんでも、2004年のARDミュンヘン国際コンクール優勝(難関なんだって)とかで、なかなかチャレンジングな演奏活動をしているらしい。
本来は、
ピエール・コロンベ(ヴァイオリン)Pierre Colombet, violin
ガブリエル・ル・マガデュール(ヴァイオリン)Gabriel Le Magadure, violin
アドリアン・ボワソー(ヴィオラ)Adrien Boisseau, viola
ラファエル・メルラン(チェロ)Raphael Merlin, cello
というチームらしいが、
現在、ヴィオラのボワソー氏が故障で、
女流のマリー・シレム(ヴィオラ)Marie Chilemme , violaさんが代打になるとのアナウンスが。
コンサートのとりの曲も、「ハープ」から「大フーガ」付き(最終楽章が元来の大フーガによる6楽章版)に変更なんだそう。かえって、気合がはいちゃってるんかいな。
まあ、どうせ、聞いたことのないカルテットだし、お目当てはフォーレだし、と無問題であります。
前半
ハイドン:弦楽四重奏曲 第76番 Op.76-2「五度」
なかなか、表現意欲溢れる演奏。ホールの音がいいんかな。すごく、楽しめました。
つぎが、おまちかね
フォーレ:弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.121
最晩年の白鳥の歌、超傑作。無限旋律ぽい音の流れがどこまでも続いて、2楽章なんか、涙がにじんできてしまう。エベーヌの演奏は、まだ若いので、彼岸とか諦念とかっぽい朦朧体のものではないけれど、曲がいいので、十分に満足。やっぱり、フォーレの室内楽はすごい。ブラームスのうえをいってるとの思いを、再確認。
後半
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 Op.130「大フーガ」付き
やはり、とても気合のはいった、メリハリのある演奏。普通聞く、独墺系のカルテットとは、随分雰囲気が違う。正直、いまひとつ、しっくりこなかったかも。
ヘビーな曲目の演奏会なんで、力だしきった感じか、アンコールはなし。そうだよねぇ。
ともあれ、フォーレの弦楽四重奏曲が聴けて、大満足でありました。
エベーヌ弦楽四重奏団
会場 HAKUJU HALL
公演日時 2017/10/07(土) 16:30開場 17:00開演
Hakuju Hall
所在地: 〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷1丁目37−5
電話: 03-5478-8867
(小田急線・代々木八幡駅)
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