演奏会前の夕食は、寅福 ルミネ新宿店で定食を。きょうは、ホールが気の利く男の子たちで、快適なオペレーション。気分が、とってもいいので、おいしく感じる。サービスって大事だよなぁ。
今夜のコンサートは、イーヴォ・ポゴレリッチがラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をやるというので、楽しみであります。
会場にはいると、隅に準備してあるピアノで、大柄のジャージに 毛糸の帽子といういでたちの、ポゴレリッチが、指ならしをしている。やっぱ、変わってるなぁと興味がいや増す。
最初に、ムソルグスキーの“ペルシャの女奴隷たちの踊り”。指揮のオレグ・カエターニさんて、きいたことあるようなないような、という人だが、余りよく知らない。スイスの人らしい。
で、読響からすごくクリアで純度の高い音をだしていて、この人できるゾ、耳いいんだろうなぁていう感じで、なかなかの優れもの。(後で調べたら、おとうさん、なんと、イーゴリ・マルケヴィチだそう、すごい血統。お母さんは、イタリアのひととか、で、カエターニなんかな。)
2曲目、ボロディンの交響曲第2番、演奏は、やっぱり快調。でも、ボロディンの第2番、ロシア5人組の交響曲としては、まあまあと思っていたんだけれど、やっぱりね。正直、このくらいなやつなら、芥川也寸志とか團伊玖磨の交響曲でもいいんじゃない、とか思っちゃうんであります。
後半、いよいよポゴレリッチ、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。協奏曲が演奏会のとり、というのは珍しい。
ピアノの前にいすが2脚おいてあって、あれ、譜めくりがつくんだと思っていたら、ポゴレリッチが楽譜をたずさえ登場。俺の演奏は、楽譜をリスペクトしているんだぞ、ていうことみたいであります。
で、演奏が始まる。 ポゴレリッチはゆったり、たっぷり、アクセントをつけて、ほほぅ、やるなぁて言う感じ。合奏部分は、カエターニさんが、通常のテンポで、こきみよくドライブ。ピアノとバックの対比が何とも、面白い。
という感じで、ポゴレリッチ、噂どおりの個性のあふれた演奏で楽しませてくれた。たまには、こういうのも、いいんでないの。
で、アンコールになんと第二楽章をもう一度、という、なかなか面白い、演奏会でありました。
読響定期演奏会 第565回
2016/12/13(火) 18:30 開場 19:00 開演
サントリーホール 大ホール (東京都)
指揮=オレグ・カエターニ
ピアノ=イーヴォ・ポゴレリッチ
ムソルグスキー(ショスタコーヴィチ編):歌劇「ホヴァンシチナ」から“ペルシャの女奴隷たちの踊り”
ボロディン:交響曲第2番 ロ短調
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調作品18
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