プログラムを見ると、NNTTのフィガロはこれで6回目、ずっとアンドレアス・ホモキ演出で、変わらずのよう。で、やっぱり、この演出見たの初めてみたい。
レパートリー演目らしく、予算節約型の簡素で、具象性のほとんどない舞台。
まあ、ボーマルシェのリアリスティックな人間観が、裸形で見えるというような具合になっておりました。でも、モーツァルトらしい18世紀ちっくな大人のフモールは少々後退という感じであります。
歌手も、まあ、水準なんでしょうが(フィガロは予定と違いアダム・パルカて言う人だった。バス・バリトンみたいで、声は立派)、モーツァルトの飛翔感を充分味わい尽くすというものではなかったかな。
中村恵理のスザンナも(ご本人がいっていたけれど)、スーブレットというよりもう少し成熟した立派な声だったので、オペラの重心がさらに下に行っているような気がしました。
結局、理由は、定かではないんですが、それほど気に入らなかったということのようです。
フィガロ好きなんで、そろそろ、NNTT、新演出考えたらいいんじゃないでしょうか。
今の演出、特別悪いっていうんじゃないんだけれど、喜悦感みたいなのがもう少しないと、楽しくないんだよなぁ。
オペラ「フィガロの結婚」/ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
Le Nozze di Figaro / Wolfgang Amadeus MOZART
全4幕〈イタリア語上演/字幕付〉
オペラパレス
指 揮コンスタンティン・トリンクス
演 出アンドレアス・ホモキ
美 術フランク・フィリップ・シュレスマン
衣 裳メヒトヒルト・ザイペル
照 明フランク・エヴァン
【再演演出】三浦安浩
【舞台監督】高橋尚史
予定上演時間:約3時間15分(休憩含む)
アルマヴィーヴァ伯爵 ピエトロ・スパニョーリ
伯爵夫人 アガ・ミコライ
フィガロ マルクス・ヴェルバ→アダム・パルカ
スザンナ 中村恵理
ケルビーノ ヤナ・クルコヴァ
マルチェッリーナ 竹本節子
合 唱 新国立劇場合唱団
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
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