黛の涅槃を演るというので、すみだトリフォニーへ。
土曜日のつもりを間違えて、金曜日の切符を買ってしまったので、ワグナーの翌日に錦糸町という、ジジイにはつらい強行軍である。
黛は、このまえ金閣寺で、かなり楽しめたことだし、涅槃は、若い頃聞いて、かなり、気に入った曲なので、実演を聞くのも楽しいかもと思ったのだ。
1曲目は、三善の管弦楽の協奏曲、まあ、むかし、ぼんやり、覚えのある、厳しめの三善らしい響きのする、純度の高い曲。が、好みではない。
2曲目は、矢代のピアノ協奏曲、フランス派の、繊細で緻密な曲を書いた人っていう記憶があるが、よくは、知らない。
下野さんによれば、今回のメインだそう。なるほど、美しく、変化のある曲だけれど、私のような素人を引き込むオーラは、あまりない気がした。
休憩のあと、おめあての、涅槃。やはり、とても面白い曲だ。独創的という感じではないが、とても、エフェクティブで、私のような素人にとっつきやすいポピュラリティがあるような気がする。聞いていて、何しろ、聴き映えがするのだ。
下野さんの指揮も明快で、メリハリが効いている。十二分に楽しめた。
ただ、昔、聞いたとき感じた、マジカルな呪術的インパクトは、少なめだったかも。
でも、これは、聞く方の側の問題かもね。
■公演名:新日本フィルハーモニー交響楽団
公演日:2016/5/27(金)
開演時刻:19:15 18:30開場 2h 21:15
会場名:すみだトリフォニーホール 大ホール (東京都)
■プログラム
三善 晃 作曲 管弦楽のための協奏曲
矢代 秋雄 作曲 ピアノ協奏曲 *
黛 敏郎 作曲 涅槃交響曲 **
■出演者
指揮:下野竜也
ピアノ:トーマス・ヘル
合唱:東京藝術大学合唱団
0 件のコメント:
コメントを投稿