読響定期演奏会 第５８８回 指揮＝セバスティアン・ヴァイグレ ヘンツェ：７つのボレロ ブルックナー：交響曲第9番 ＠サントリーホール

ヴァイグルが読響のシェフに就任ということで 記念の演奏会。満席かと思ったら、そうではなかったので、意外。

前半。
ヘンツェの8つのボレロ
私の若かりし頃の人気現代作曲家だったひとだが、あまりこれといった印象はない。
曲名が8つのボレロと知らずに聴いていて、なんか、ボレロみたいとか、まんまの、感想。
８曲とも突然終わるのは、ラヴェルの逆いってるのかなぁ。まあ、ちょっと、芸がないという気も。

後半、ブルックナー：交響曲第9番。
のっけから、ああ、ドイツの音だという感じで、気分が盛り上がる。
ゆっくり目のテンポで、楽想を、じっくりと描いてきかせてくれる。そして、表情に、ヒューマンな感情があらわれる。
２楽章は、少し抑え気味か。
で、３楽章、例のクライマックスで、感動的に盛り上がる。

クナッパーツブッシュ路線の反対で、今風の自然な人間的情感が感じられる演奏。なかなかに、満足のいく、ブルックナーでした。

ヤルヴィより、ヴァイグルがいいなぁ。ハンサムだし、なかなか、期待できそうな、指揮者ですね。




読響定期演奏会 第５８８回
2019/5/14(火)18:30 開場 19:00 開演　

サントリーホール

指揮＝セバスティアン・ヴァイグレ

ヘンツェ：７つのボレロ
ブルックナー：交響曲第9番 ニ短調 WAB.109