アサガロフ演出はこの前、だいぶん気に入ったので、ルンルン気分であります。
指揮は、フランチェスコ・ランツィロッタからカーステン・ヤヌシュケにへんこうということだが、どちらの方も、知らないので、無問題。
で、カーステン・ヤヌシュケさん、出だしから、ティンパニを強打。へえ。かなりアグレッシブな演奏で、もしかすると古楽風なのかしら。??
最後までそんな感じで、なんだかヴェリズモ風(いいすぎですが)。ちょっと乗り切れませんでした。
歌手陣は前回より上なのかもしれません。(開演前、ベテランさんたちが、今回は、歌い手が粒ぞろい、初日から、気合が入ってるらしい、と噂しておりました。)。そういうことなら、今日は中日で、セーブモードなのかしら、本調子ではないんじゃ?という気がする、パフォーマンスだったような。
席が右の壁に近かったので、歌手の強い高音が飽和して濁る感じだったんだけれど、こっちの耳が悪かったのかなぁ、いままでそんな風に思ったことはなかったがなぁ。
あと、すっかり忘れていたけれど、宴会の場面でドンジョバンニが巨大な女性の操り人形を動かすところがあって、あれは結局なんなんでしょうか。
それより、ドン・ジョバンニが悪人よりの人物像で、不屈の自由人ポサが少なめだった気がしてしまったところは、演奏のせいかしら。
幕切れの場面で、レポレッロが後ろ向きになって、カタログを下に落として、広げて見せるところ、前回、極めて印象的だった、名残惜しそうに地面に置く演技とは全く逆で、これでドンジョバンニの悪行の話ははおしまいと云っているようで、かなりがっかりしてしまいました。
基本、演奏がなんだか荒々しい感じだったのが、ピントこなかった一番の理由かもしれません。
2018/2019シーズン
オペラ「ドン・ジョヴァンニ」/ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
Don Giovanni / Wolfgang Amadeus MOZART
全2幕〈イタリア語上演/字幕付〉
オペラパレス
2019年5月22日(水)14:00
予定上演時間:約3時間25分(休憩含む)
スタッフ
指揮: カーステン・ヤヌシュケ
演出 グリシャ・アサガロフ
美術・衣裳 ルイジ・ペーレゴ
照明 マーティン・ゲプハルト
再演演出: 三浦安浩
舞台監督: 斉藤美穂
キャスト
ドン・ジョヴァンニ ニコラ・ウリヴィエーリ
騎士長 妻屋秀和
レポレッロ ジョヴァンニ・フルラネット
ドンナ・アンナ マリゴーナ・ケルケジ
ドン・オッターヴィオ フアン・フランシスコ・ガテル
ドンナ・エルヴィーラ 脇園 彩
マゼット 久保和範
ツェルリーナ 九嶋香奈枝
合唱 新国立劇場合唱団
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
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