写真でよく見る東京カテドラル、想像よりも高くはない。
よくある昔の現代建築でコンクリート打ちっ放し。
カテドラル内に入っても、やはり天井が高いなぁという感じはない。初台のタケミツメモリアルの方が高いんじゃねというところ。
パイプオルガンの位置も正面の祭壇の反対側、席に座ると頭の後ろに配置されていて、オルガニストはオルガンの奥になって、演奏する姿は見えない。
ま、礼拝施設だもんね。
で、オルガンが鳴り出すと、背後から聞こえるというより、天井をつたって音が降ってくるような響きにつつまれる。音響設計がきちんとしていて、宗教的な音場としてなかなか効果的だなぁ、と感心。
奏でられるバッハも、重低音をベースにがっちり組み上げられた音だったり、コラールのポジティブオルガンぽい素朴で柔らかな響きがしたりと、椎名さんが、東京カテドラルのイタリア製のオルガンで、今までにない、もしかしたらバッハの時代に近い音を出してみようと思うとおっしゃっていた試みが、こういうことかなぁと思わせる演奏だった。
いづれにしても、思った以上に良い経験だった。
また、聞きにきてもいいなぁ。でも礼拝用のイス席、木製で極めてハード。2時間座るとお尻にひどいダメージが。慣れた聴衆は個人の座布団を持参してお座りになっていたが、ここで演奏を聴くにはあの座布団は必携かもね。
アンコール
コラール「おお主なる神、われを憐れみたまえ」BWV 721
椎名雄一郎オルガン・リサイタル
公演日
2019年5月17日(金) 開場18:30 開演19:00
会場
東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂
大聖堂で聴くバッハのオルガン・コラール
曲目
J.S.バッハ:前奏曲 ハ短調 BWV546/1、
今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ BWV734、
ファンタジア「イエスよ、わが喜び」BWV713、
ソナタ Nr.6 BWV530
Ⅰ Vivace
Ⅱ Lente
Ⅲ Allegro
ただ愛する神の摂理にまかす者 BWV 690
最愛のイエスよ、われらここに集まりて BWV730、731、
フーガ ハ短調 BWV 546/2
休憩
オルガン曲 幻想曲ト長調 BWV.572
パルティータ「ようこそ、慈悲あつきイエスよ」BWV768
問合先 03-5216-7131
WEB
メッセージ J.S.バッハのコラール作品の美しさと多彩さをカテドラルのオルガンで表現いたしますので、どうぞお楽しみくださ
所在地:
カトリック東京カテドラル関口教会
〒112-0014 東京都文京区関口3-16-15
電話番号:
03-3945-0126
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