ルガンスキーのグリーグ ピアノコンチェルトに幻想というなんだかベタな曲目だが、あまり真面目に聴いたことがないので、物は試しと東京芸術劇場へ。
前半。
ルガンスキーのグリーグ。、極めて長身でカトンボみたいにガリガリ痩躯のルガンスキー登場。
のっけの低音で、ロシアンスクールの威力を見せるも、その後の展開がイマイチ。これはルガンスキーのせいというより曲がなぁ。やっぱりせいぜい1.5流のコンチェルト。なんだかつまらない。
昔ルプーのCD聞いていた時はもう少しましに思ったが、あれはルプーの詩的才能がほとんどだったようだ。
まあ2楽章はましかもだが、ルガンスキーはここで本領発揮ということでもないタイプのようでありました。
アンコールはメンデルスゾーンの無言歌(グリーグの叙情小曲集あったりかと思ったが、ルガンスキーこういうの得意なのかしら)
今度はやっぱりラフマニノフあたりで本領発揮をきいてみたいかなぁ。
休憩後 大野さんのベルリオーズ 幻想。
極めて面白い聴きもの。大野さん、こういうの得意みたい。それに、幻想が本当に革命的な曲なんだなぁとすこぶる納得。ブラスがブカブカやるところなんか、ショスタコでも聴いてるみたい(ショスタコの後ろ暗さはほとんどなく突き抜けているけれど)
これからは、あまりピンときたことがない「イタリアのハロルド」とか「ロミオとジュリエット」とか「レクイエム」あたりも真面目に聴いてみなくちゃと思いました。
大野さん大喝采。わたしも心からブラボー。なかなか楽しい演奏会でした。
第876回 定期演奏会Cシリーズ
日時:2019年4月20日(土)14:00開演(13:20開場)
場所:東京芸術劇場コンサートホール
出演者
指揮/大野和士
ピアノ/ニコライ・ルガンスキー
曲目
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op.16
ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14【ベルリオーズ没後150年記念】
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