前半
服部百音さんのヴァイオリンで、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲 第5番。
服部百音さんて、知らないが、服部良一さんの子孫らしい。音楽一家なわけね。なんだか、エレガントなピンクのドレスで、しずしず登場。正面、右左と、ほぼ、90度に腰を曲げて、几帳面にお辞儀。変わってる。なんだか、明治大正のお嬢さんが、女学校から、現れたみたい。すげぇ、印象的。
で、演奏ですが、すごく珍しいモーツァルト。1フレーズ、1フレーズの性格を、ものすごく注意深く、気持ちも込めて、丁寧に丁寧に弾きこむ。
素直で、育ちがいいていう感じかなぁ。キット、才能も充分ありそう。
でも、モーツァルトって、心が音に追いつけない、疾走するエランの飛翔感がなくちゃだめなので、ふた味足りないかなぁ。
おくさん、一生懸命で学芸会みたいと冷たいお言葉。
そりゃかわいそうでないの、見ためお嬢さんお嬢さんしているけれど、意外に、個性的なところがあるのでは。
アンコール。パガニーニだったけど、そういう系統の、はじけた曲のほうが、もっとあうんじゃないかしら。服部百音さん、意外と面白そうなので、今度、また聴きに行ってもいいかもねなどと思いました。
あと、バックをつけたのローレンス・レネスさん、躍動感のある、すっきりと美しい演奏。これはすごく素敵でした。N響もオーチャードだからか、なかなか透明感のある響きで、やっぱり、上手なんじゃァ、この頃、印象悪いのはNHKホールのせいなのかも、と見直しちゃいました。
休憩後、
マーラー:交響曲 第4番、ローレンス・レネスさん、やはり、こまやかで、活き活きした演奏で、響きがとても美しい。エモーショナルではないけれど、聴き映えがして、嬉しくなってしまいました。
ソプラノのマリン・ビストレムさんも、最初はウ~ムでしたが、だんだん調子が出てきて、なかなか良い気分です。
曲が終わっても、フライングブラボーもなく、しばしの静寂。そのあと、聴衆大喝采であります。
非常に楽しめる、マーラ第4番でした。
曲が終わっても、フライングブラボーもなく、しばしの静寂。そのあと、聴衆大喝采であります。
非常に楽しめる、マーラ第4番でした。
ローレンス・レネスさん、全然知らない指揮者でしたが、これだけよい音がするんだから、きっととても耳の良い指揮者なんでしょう。エド・デ・ワールトのアシスタントしてたそうなので、マーラー得意なのかもしれません。
今度、機会があったら、また聴きにいきたいなぁと思わせる、実力者でした。
N響オーチャード定期 第105回
2019年7月6日(土) 開演 15:30
オーチャードホール
指揮:ローレンス・レネス
Conductor : Lawrence Renes
ヴァイオリン:服部百音
Violin : Mone Hattori
ソプラノ:マリン・ビストレム
Soprano : Malin Byström
曲目
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調「トルコ風」 K.219
Mozart: Violin Concert No.5 A major K.219
マーラー:交響曲 第4番 ト長調
Mahler : Symphony No.4 G major
0 件のコメント:
コメントを投稿