1月に聴いたアカチェロのラヴェルが素晴らしかったので、偏愛するラフマニノフのピアノ協奏曲第2番はどうだろうと、東京芸術劇場にいく。
初めは トゥウネラの白鳥
黄泉の国の白鳥とか、まあそういうやつですな。
次は、お待ちかねのラフマニノフ。
アカチェロ、バカテクではないし、もう高齢だから時々不安定。でもそんなこと気にする人はいないよね。
極めてノーブル。ブリリアントじゃないけれど、温かみがあって、ニュアンスの溢れんばかりのピアノです。
ロシアっぽくはないけれど、こういう夢のような情感たっぷりのピアノを聞いていると、もう夢見心地です。
大野さんも、アカチェロを立てて、抑え気味にバックアップ。なかなかいい感じでした。
アンコールはスクリャビンの左手のための曲
素敵な演奏だけど、1月と同じかなぁ。
後半 シベリウスの交響曲第2番
大野さんは、近代的で明るい音色で、明快に整理された音楽という感じ。
シベリウスって、やっぱり近代的オーケストラの曲なのねというところ。
まあ、きちんとしたものですが、 シベリウスっていうと北欧の霧というか、森というか 、翳のある響きが特徴と思いこんでいる昔ながらの感覚のままの私などには、随分違った雰囲気なので、 正直、シベリウスを聴いた感じはあまりしませんでした。
東京都交響楽団第886回 定期演奏会Cシリーズ
日時:2019年9月8日(日)14:00開演(13:20開場)
場所:東京芸術劇場コンサートホール
出演者
指揮/大野和士
ピアノ/ホアキン・アチュカロ
曲目
【日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念】
【渡邉暁雄生誕100年記念】
シベリウス:トゥオネラの白鳥 op.22-2
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18
シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 op.43
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