諏訪内晶子さんがシベリウスのヴァイオリン協奏曲をやるというので、NHKホールへでかける。
で、のけっけのボーイングから、細身のしなやかで妖艶な麗人、まさにプリマドンナの美音がホールに鳴り響く。極めて、上品だけれど、コレハ、ほとんど、エロッティクといいたいくらい。
シベリウスのヴァイオリン協奏曲って、ヴァイオリン協奏曲の最高峰、なんというか、氷の炎みたいな曲だと思うんだが、そういうものとは、ぜんぜん別物。こういうふうに、弾けるんだと、驚いてしまった。
これは、是非、また、諏訪内さんを、聴きに行かなきゃね。チケットさがすぞ。でも、こういう、セイレーンの歌声って、なにが、あうのだろう。ブラームス。??
ヤルヴィのバックは、シベリウスの鬱勃とした雰囲気はなく、近代的な純度の高い美音ていう感じ。ま、そういうタイプなんでしょう。
アンコールはバッハの無伴奏。2番のアンダンテ。
後半、ショスタコーヴィチ/交響曲 第10番。インバルや、ロジェベンの10番とは、別の曲みたい。近代的、オーケストラの、純度の高い音響が鳴り響くって言う趣。ヤルヴィっぽい、ていうことで、個性なんでしょう。今時の大物指揮者ってということかな。
NHK交響楽団
NHKホール
[土] 3:00pm
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲
ショスタコーヴィチ/交響曲 第10番
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ヴァイオリン:諏訪内晶子
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