2番ばかり聴いているので、たまにはいいかと思ったのだ。
ピアノはルガンスキーのはずが、病気でダウンとかで、ヴラダーさんという ヴィーンのピアニストに変更になる。聞いたことがあるようなないような方だが、どんなもんなんだろう。
まあ、ルガンスキーがブラームス得意という話も聞かないので、がっかりというわけでもないか。
でピアノ協奏曲、1番なので、出だしから、大野さんがながながと導入部をかなでるも、なんだか、ブラームスっぽさは薄いかも。
ヴラダーさんは、明快な音で、しっかり演奏。少し、軽めの音なのかしら。なにせ、ブラームスのピアコン1番は、ギレリス・ヨッフムの鋼鉄タイプのやつが、耳タコになっているので、どうしても、偏よった思い込みをいだきがちなのかもしれない。
それなりだとは思うが、いまいちしっくりこない気がする。それに、やっぱり、ブラームスのピアコンは2番がいいなぁ。というか、2番がよすぎるんだもの、くらべちゃだめよねぇ。
ヴラダーさん、アンコールはリストのコンソレーション第3番を、すてきに演奏しとりました。
後半、交響曲の第4番。どうも、わたくし、大野さんと相性良くないのかも、なかなか、演奏に乗り切れず、1楽章の後半になって、やっと、曲の流れに入ることができた。
クリアな響きのなかで、曲が進んで、ニュアンスもある。ただ、どうしても、ブラームスっぽい粘り気が薄いような気がしてしまう。
都響も、もう少し、下が分厚く響いてほしいし、美感も物足りない。ちょっと、下手なんかしらなどと 、生意気な印象を持ってしまった。
というわけで、大野さんとは、どういう曲なら波長があうのか、まだ手探り状態という感じです。
【第827回 定期演奏会Aシリーズ】 2017年03月21日(火) 19時00分 開演(18:20開場)
場所:東京文化会館 ホール
指揮/大野和士
ピアノ/
東京都交響楽団
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
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