昨日に引き続き、東京・春・音楽祭のコンサートに行く。シューベルトの弦楽5重奏という大物があるのだ。
1曲目は、モーツァルト、ヴァイオリンとヴィオラの二重奏第1番、まさに佳曲というやつ、ギャラントで、喜悦に溢れる曲。どうせなら、2曲やればいいのにと思ったが、まあ、それは余計なことである。
演奏は、きっちりしたものだったが、愉悦がこぼれるとまではいかなかったかも。むかし聴いたグリュミオがすこしなつかしい。
2曲目は、ベートーヴェン、若い頃の弦楽三重奏曲 第3番で、のびのびとした愉しい曲。そして、まだまだ、魔物の気配はない。演奏は安定したものだが、まあ、それなりの曲である。
休憩後、本日のメイン、シューベルトの弦楽五重奏曲。妖しげな気配が其処此処に顔を出す、晩年の名曲だ。演奏は、機能的で、きちんとしたものだが、どうも、デモーニッシュな訴えかけが、いまひとつかな、シューベルトの晩年の作品はやはり厄介なようだ。
というわけで、いまひとつ乗りきれない演奏会だったが、演奏自体の問題というより、ジジイが、2日連チャンで、演奏会がよいするなんていう、無理がたたって、お疲れという、聞き手側の要因が大きいんだろう。
まあ、これで、ようやく、3月の演奏会日程が無事消化できたことになる。もう少し、ジジイの身分をわきまえて、常識を働かせ無理のないスケジュールにしないといかんだろうなぁ。
東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森2017-
名手たちによる室内楽の極(きわみ)~モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト
会場 東京文化会館小ホール
公演日時 2017/03/26(日) 14:30開場 15:00開演
■出演
ヴァイオリン:長原幸太、岡本誠司
ヴィオラ:鈴木康浩
チェロ:上森祥平、富岡廉太郎
■曲目
モーツァルト:二重奏曲 第1番 ト長調 K.423
ベートーヴェン:弦楽三重奏曲 第3番 ニ長調 op.9-2
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956
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