2018-12-09

モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」(演奏会形式) 指揮/ジョナサン・ノット 東京交響楽団 @サントリーホール

ジョナサン・ノット指揮、東京交響楽団の演奏会形式「フィガロの結婚」にいく。この前の、バッティストーニのメフィストーフェレで演奏会形式に味をしめたので、ノットのフィガロならば、さぞよかろうと、急遽席を手に入れたのだ。

おかげで、1階の前より(かぶりつきではないけれど)中央という、すこし前過ぎかという席。歌手の息づかいがわかる感じで、新国立とはまるで違う環境、ちょっと、とまどってしまった。

演奏会形式といっても、きちんと芝居付きというのは、お約束なんでしょう。

で演奏ですが、ジョナサン・ノット大活躍、ハンマーフリューゲルのコンティヌオもなかなか素敵。

歌手陣もほぼ穴がない。ケルビーノの代役だったジュルジータ・アダモナイトさんだけ、ケルビーノなんで、期待しちゃうもんだから、すこし堅い感じがしてしまったけれど。

開幕前に不調だが本人の希望で出ますとアナウンスがあったアシュリー・リッチズさんの伯爵、ちゃんとしたもんでした。

フィガロとスザンナは平均点かな。スザンナはもっとスーブレットな方が好みではあるが、まあ、大人な、スザンナでした。

本日のベスト・オブ・ベストは、ミア・パーションのコンテッサできまりでしょう。2幕の「Dove sono i bei momenti」なんか、ぞくぞくするほど魅力的。ノーブル路線まっしぐらという感じでした。ブラ~ヴァ。

(ボーマルシェ=フィガロ三部作の三作目。「罪ある母」では、ケルビーノの子を産んでいるので、このごろは、伯爵夫人=ノーブルばかりじゃないものも多いけれどね)

あと、マルチェリーナのジェニファー・ラーモアさんが、普通はカットされることも多い
「おやぎとめやぎは仲がいい」を見事にうたい、バジリオの「若いうちは」まであって、さすが演奏会形式と、にっこりしてしまいました。

これがあると、ダ・ポンテのリブレット、オペラとして完全無欠っていう感じであります。


モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」
(全4幕/イタリア語/日本語字幕付き/演奏会形式)

2018年12月9日(日)サントリーホール 
開場12:30 開演13:00

<出演>
指揮/ハンマーフリューゲル:ジョナサン・ノット
演出監修/バルトロ/アントニオ:アラステア・ミルズ

フィガロ:マルクス・ウェルバ
スザンナ:リディア・トイシャー
アルマヴィーヴァ伯爵:アシュリー・リッチズ
アルマヴィーヴァ伯爵夫人:ミア・パーション
ケルビーノ:ジュルジータ・アダモナイト←エイブリー・アムロウ代役
マルチェリーナ:ジェニファー・ラーモア
バルバリーナ:ローラ・インコ
バジリオ/ドン・クルツィオ:アンジェロ・ポラック

新国立劇場合唱団【合唱】
東京交響楽団 【管弦楽】

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