2020-02-14

読響アンサンブル・シリーズ 第25回 《上岡敏之と読響メンバーの室内楽》 @よみうり大手町ホール

読響アンサンブル・シリーズ 第25回にいく。なにしろ、フォーレ:ピアノ五重奏曲第2番をやるのだそう。当然、聴きたいよね。

恒例のプレトークが10分前倒しの18:50からという。上岡さん、よほど、おしゃべり好きのようだ。

で、やっぱり、言いたいこといっぱいのようで、10分追加でしたが、無駄みたいでした。序論で時間切れ、おいおい、ていう感じであります。上岡さん、ご苦労さま。

1曲目
ショーソン:ピアノ、ヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲

ただただ美しく(ショーソンだなぁ)、牛のよだれの如く曲がいつまでも続いていく。
でも、感情の振幅の広さがほとんど変わらないというか、タブローの中で、細かで微妙な変化はたくさんあるものの、わたしのような、素人には、なんだか、のっぺりした感じがしてしまう。

まあ、上岡さんいわく、弦楽四重奏のバック付きヴァイオリン・ソナタで、ピアノが大活躍、とおっしゃるとおりの曲で、あまり実演で聴く機会はないので、よい体験ができました。(それなりの曲ではありますもの)

上岡さんのピアノもクリアな音で軽やかに弾きこなし、なかなかのもんです。

休憩後
お待ちかね、フォーレ:ピアノ五重奏曲第2番
やはり フォーレ後期の傑作だけに、天国的に美しい。
2楽章のかろやかな飛翔も楽しく、やっぱり、ショーソンとは段違いの才能をまざまざと感じさせていただきました

当初の発表から曲順が変更ということで、ショーソンがあとでなくって、ほんとによかったね、ていうところです。

まあ、フォーレの室内楽はブラームスと双璧、もしかすると上をいっている傑作ぞろいなので、比べちゃうのはかわいそうです。

曲が最上級なので、ひたすらうっとり、演奏の良し悪しとか気にする暇はありませんでした。(ということは、十分ちゃんとした、演奏だったということでしょう)

上岡さんのピアノがやはり指揮者のものらしく全体に溶け込む傾向があるので、浮き出てくる部分がもう少し欲しいときがあったかなぁとは思いましたが、ただの望外であります。

また すぐにでも、フォーレの室内楽(後期ならさらに良し)を聴きたいもんですね。
満足満足。




読響アンサンブル・シリーズ 第25回
《上岡敏之と読響メンバーの室内楽》
公演日:2020/2/14(金)
開演時刻:19:30
会場名:よみうり大手町ホール (東京都)

ショーソン:ピアノ、ヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調 作品21
  ピアノ=上岡敏之
  ヴァイオリン=伝田正秀(読響コンサートマスター)、杉本真弓、山田友子
  ヴィオラ=渡邉千春
  チェロ=松葉春樹

フォーレ:ピアノ五重奏曲第2番 ハ短調 作品115
  ピアノ=上岡敏之
  ヴァイオリン=赤池瑞枝、山田友子
  ヴィオラ=長岡晶子
  チェロ=松葉春樹

18時50分からプレ・トークあり
当初の発表から曲順が変更になりました。


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