コンサート旱の8月なので、正直なんでもいいやということで。「読響サマーフェスティバル2021《三大協奏曲》」に行く。
1曲目。
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
ヴァイオリンは石上真由子さん。
なかなかきりっとした男前な顔立ち。黒のドレスに商業アート風の女性の半身像がデザインされている、コンサートではあまり見たことのない衣装センスがとても印象的。
演奏はまあ平常運転な感じで違和感なく聴かせてくれる。
ただ これ!といったチャームポイントが弱いかな。あと音もそれなりに美しいいのだけれど、もう一歩の魅惑が足りないのは楽器の限界なのかなぁと思ったりしました。
2曲目。
ドヴォルザーク/チェロ協奏曲
これが、今回の本命。
チェロの北村陽さん。なかなかに、スンバラしい。
ドヴォルザークを聴いてる満足感が十二分にありました。
粘ってはいないけれど情感豊かで、ドボコンって、やっぱりチェロ協奏曲の最高峰やねぇと思いました。
あと、バックをお勤めの小林資典さんなかなかの実力者です。がっしりとかまえて、迫力十分。正攻法で、ドヴォルザークをたっぷり楽しませてくれました。
3曲目。
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番
ピアノの角野隼斗さん。やっぱり男の子は力があるなぁと思わせる音がします。
力強く思いっきりピアノをぶっ叩いておりましたが、音にもう少し深みが欲しいなぁというところでしょうか。
ヴィルトジティで有無を言わさずねじ伏せるというところまでは行っていない感じです。
まあ、そういう路線ではロシアンスクールの力づくの手練がいっぱいいますので、対抗するのは難しいですよね。
そして、弱音や抒情的パッセージではイマイチ美しい情感が立ち上ってこないもどかしさが。
ショパンコンクールに挑戦するらしいけど、大丈夫かなぁ。ま、今回は、真央君出ないそうなんで、ラッキーなのかもね。がんばってほしいものです。
「読響サマーフェスティバル2021《三大協奏曲》」
■8月14日(土)14時開演
会場:東京芸術劇場 コンサートホール
指揮:小林資典
ヴァイオリン:石上真由子、チェロ:北村陽、ピアノ:角野隼斗
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
ドヴォルザーク/チェロ協奏曲
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番
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