新日本フィルが吉松隆さんの曲をやるというので、すみだトリフォニーホールへ。
正直、吉松隆さんをすごくいいと思ったことはないんだが、聴いててらくちんなのは確かかと。
1曲目。ベートーベン ヴァイオリン協奏曲。
周防さん、ジェンダーフリーな出で立ちであらわれ、ちょっとびっくり。線は細いが美しい音で、大曲を引き切る。ただ、情念というか情動というか、心の熱はちょっと低めかも。
ベートーベンのヴァイオリン協奏曲。いい曲と思ったことはなかったんだが、工夫満載で、なかなか聴き応えのする曲。さすがベートーベン。ただ、単なるブラブーラの曲ではないものの、ベートーベン的思念とか言うのは希薄なのかも。まあ、ヴァイオリンの協奏曲だもんね。
ベートーベン的思念てそんなに好みではないので別にいいんだが、いまいち曲的に腑に落ちない感じ。オイストラフでも聞いて、もいちど、お勉強してみようかしら。
アンコールはバッハ かなり細かい表情がついていて、バッハにはめずらしい。
休憩後、お目当ての吉松隆さん。
鳥は静かに・・・ op.72。
弦楽合奏の、いかにも吉松さんらしい甘い響き満載の曲。砂糖菓子を甘い、というのは悪口にはならないけれど、こんなに甘いとなんだか気持ちの落ち着きどころに困る感じ。で、この曲、レクイエム的な背景があるんだそう。へぇ。
最後は、交響曲第6番。
なかなか色々な音がして聞いていて楽しい。まあ。たまにはこういう綺麗な現代音楽もいいかな。会場に作曲家がいらっしゃみたいで、拍手を浴びておりました。
新日本フィル すみだクラシックへの扉 #08
2022年06月18日(土)13:15 開場14:00 開演
すみだトリフォニーホール
プログラム
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op. 61 Beethoven :Violin Concerto in D Major, op. 61
吉松隆:鳥は静かに・・・ op.72 Takashi Yoshimatsu: And Birds Are Still …, op. 72
吉松隆:交響曲第6番「鳥と天使たち」 op. 113 Takashi Yoshimatsu: Symphony No. 6 "Birds and Angels", op. 113
出演者
指揮者:キンボー・イシイ
Kimbo Ishii,conductor,
ヴァイオリン:周防亮介
Ryosuke Suho, violin,
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