日本初演だというリヒャルト・シュトラウスの平和の日にいく。
1936年作曲、ナチスがドイツを席巻していた時に作曲された作品ということになる。
3年後には2次大戦が勃発、大戦で苦汁をなめたリヒャルト・シュトラウスだけあって、戦争への生々しい拒否感と、和解への強い思いを感じさせる作品だった。
30年戦争が題材だけに、日常と化した戦争と、分けのわからない内に始まり、人々を飲み込む平和の喜びが、夢のような気がしてしまう幕切れが印象的である。
今、ウクライナでは、戦争の悲惨がつづいていて、リヒャルト・シュトラウスが強い願いを込めて作曲しただろうろう平和の日は、今に至るも実現していない。
プーチンみたいな狂人が大衆の支持を得て権力をにぎることができる世界が続く限り、平和の日はこないということなんだろう。
平和への願いと、今今も続く戦争の現状の対比には、暗澹たる気持ちにならざる得ないものがあった。
《二期会創立70周年記念公演》
東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ
主催: 公益財団法人東京二期会
平和の日<日本初演/セミ・ステージ形式上演>
オペラ全1幕
日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
台本:ヨーゼフ・グレゴール
作曲:リヒャルト・シュトラウス
会場: Bunkamuraオーチャードホール
公演日:
2023年 4月 8日(土) 17:00 開場は開演の60分前
上演予定時間:約1時間15分(休憩なし)
スタッフ
指揮: 準・メルクル
舞台構成: 太田麻衣子
映像: 栗山聡之
照明: 八木麻紀
合唱指揮: 大島義彰
舞台監督: 幸泉浩司
公演監督: 佐々木典子
公演監督補: 大野徹也
キャスト
配役 4月8日(土)
包囲された街の司令官 清水勇磨
マリア その妻 中村真紀
衛兵 北川辰彦
狙撃兵 高野二郎
砲兵 髙田智士
マスケット銃兵 松井永太郎
ラッパ手 倉本晋児
士官 石崎秀和
前線の士官 的場正剛
ピエモンテ人 前川健生
ホルシュタイン人 包囲軍司令官 河野鉄平
市長 伊藤達人
司教 堺 裕馬
女性の市民 石野真帆
合唱: 二期会合唱団
管弦楽: 東京フィルハーモニー交響楽団
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