いつもどおり慎でうどんを食したあと(ガイドブックにのっているらしく、今日も、韓国の人がならんでいる。土曜ということか、長蛇の列で、開演5分前にようよう間にあった。)、新国立の椿姫にいく。
今回は、新製作のようだ。
1幕から終幕まで、暗い舞台。鏡の中の空間で、繰り広げられる、ヴィオレッタの内面のドラマという感じの演出だった。
明るい場面も欲しいよなぁ。2幕の、よく、バレエ登場になるところでも、夜会の人たちの余興ということか、合唱のみ。歌に集中できて、合理的ではあるが、花はない。
幕切れの場面も、ヴィオレッタとアルフレード&ジェルモンのあいだは、紗幕で隔てられていて、ヴィオレッタの孤立が明示される。
そして、rinasce 、わたしは甦るとうたうヴィオレッタが、本当に、魂の世界でよみがえる、という、あまり見ない幕切れで、へぇえ、と思わされた。なるほどね。
でも、暗すぎるので、楽しさは、かなり、控えめという感じ。ミーハーなので、華やかさも欲しいと思ったのでありました。
指揮のイヴ・アベル、わかての、力のみなぎる音楽で、もう少しで、暴力的になりそうという激しさである。ま、ヴェルディなんで、それでもいいのかな。
ヴィオレッタのベルナルダ・ボブロさん、。代役だったみたいだが、なんとも、美しい声で、すんばらしかった。ブラーヴァ。
アルフレードのアントニオ・ポーリさん、1幕は非力でどうなるかと思ったが、その後、なんとか、もちなおしたみたい。
ジェルモンの アルフレード・ダザさんは、さらに、非力。
東京フィルハーモニー交響楽団は、指揮にあわせて、ぶんぶん鳴らし、ヴェルディらしくて、痛快。さすがでございました。
でも、なんといっても、ヴェルディの傑作です。音楽が、ほんと、問答無用に、すばらしい。
指揮 イヴ・アベル
演出 ヴァンサン・ブサール
ヴィオレッタ ベルナルダ・ボブロ
アルフレード アントニオ・ポーリ
ジェルモン アルフレード・ダザ
フローラ 山下牧子
ガストン子爵 小原啓楼
ドゥフォール男爵 須藤慎吾
ドビニー侯爵 北川辰彦
医師グランヴィル 鹿野由之
アンニーナ 与田朝子
合 唱 新国立劇場合唱団
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
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