オスモ・ヴァンスカのシベリウスをききに、サントリーホールへ。ヴァンスカさん、シベリウスの交響曲全集をだしていて、ラハティ響とかいう、かなりローカルなオケとであるが、それなりに評判な人だ。
どんな感じなのかと思ったが、なんだか、特色がある感じで、シベリウスの渋い深々とした響きの美しさよりも、なんというか、隈取がはっきりしていて、オーケストラの音の輪郭がよくわかるような演奏だった。
シベリウスの響きががこんなに明確に聞こえるのは、珍しいんじゃないんだろうか。
交響曲が第1番、だったことも、あるんだろうか。そうかなぁ。
あと、ヴァイオリン協奏曲 をひいたエリナ・ヴァハラさん、聴いたことのない人だけれど、背の高い大柄な金髪の北欧美人で、これで、ヴァイオリンまでうまいなんて、反則ね、って云う感じ。
1楽章、2楽章なんか、優しさが印象的なとても美しい音色で、よくあるシベリウスの、冷え冷えとして、緊張感のあるものとは、随分違うものでしたが、こういうのも、いいなぁと思わせられました。
ただ、第3楽章は、もうすこし、テクニックの切れ味や凄みが感じられると、さらに良かったかもしれません。(ハイフェッツじゃないんだから、そんなこといわんでも。あれだけ、美人なんだから、文句はいうべきじゃないわいな)
というわけで、やさしく美しいヴァイオリンと、野趣のあるオーケストラのバックで、ま、美女と野獣みたいとか、でも、けして、悪口じゃありませんので、誤解なきよう。楽しみました。
公演名:読響サントリーホール名曲シリーズ 第586回
公演日:2015/11/27(金)
開演時刻:19:00
会場名:サントリーホール 大ホール (東京都)
指揮=オスモ・ヴァンスカ
ヴァイオリン=エリナ・ヴァハラ
シベリウス:「カレリア」組曲 作品11
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
シベリウス:交響曲 第1番 ホ短調 作品39
0 件のコメント:
コメントを投稿