山本大貴という人の展覧会に千葉県立美術館まで、奥さんと行く。千葉県立美術館は後藤純男を見に行って感心したところで、2度目だが、やはり遠い。そして、バスが1日に一本しかなく、途方に暮れてしまった。
で、山本大貴さん、写実絵画の雄ということで、細密で、スーパーリアリズムチックな美人画が並んでいる。
でも、不思議なもので、描かれた女性たちが写実的であればあるほど、現実世界とは別種の異界の者たちという感じが強くする。
キッチュというのか、秋葉原的電脳空間というのか、コミケの世界(行ったことないので知らないが)というのか、日常的な生活空間とはまったく違う世界がひろがっていた。
面白い体験だった。
スーパーリアリズムが見られる美術館、ホキ美術館というのが千葉にあるらしい。行ってみようかしら。
山本大貴 -Dignity of Realism-
概要
千葉県出身の山本大貴(やまもと・ひろき 1982年生まれ)は、次代の写実絵画を担う画家として、最も注目を集める画家の一人です。
山本は武蔵野美術大学で油彩の古典技法を学び、初期から⼀貫して写実表現を追求しています。
映画を撮ることにもなぞらえるように、脚本を構想し、人物のポーズ、衣装、調度品などの小道具、全体の配置、
照明等を細部まで計算して演出し、油絵というフィルムで何百年も鑑賞できる作品を制作しているのだ、と山本は言います。
写真と見紛うばかりに睫毛の一本、指先の動きひとつまで緻密に描き込んだ作品は、独特な質感を持ちます。
クラシックで優雅なドレスを纏い、重厚な調度の中に身を置く女性。
近未来的で精巧なデバイスを装着して、鋭い視線を投げかける女性。
山本の描く人物は、どこか近寄りがたい品格を漂わせ、謎めいたストーリーを感じさせます。
山本が目指すのは、現代に生きる写実絵画です。
アニメーションやゲームなどのポップカルチャーに慣れ親しんだ1980年代生まれならではの感性で、従来の写実絵画の枠組みを拡張しています。
本展では、学生時代の作品から最新作まで、山本の代表作約40点を展示します。
これまでの画業を振り返ると共に、今後の展望を見据える展示構成となります。
会 期
令和4(2022)年1月25日(火)〜3月21日(月・祝)
開館時間 9:00〜16:30
休館日
月曜日(月曜日が祝祭日の場合は開館し、翌日休館)
入場料
一般 300(240)円 高・大生 150(120)円 ※( )内は20名以上の団体料金
中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と介護者1名は無料
主 催
千葉県立美術館
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