2023-01-26

諏訪敦 眼窩裏の火事 @ 府中市美術館 府中市浅間町 都立府中の森公園内

写実絵画で有名という諏訪敦さんの絵画展、「眼窩裏の火事」にいく。

BS日テレの「

ぶらぶら美術館」で見て、なんとなく興味を惹かれたのだ。

本当は、神保町 鶴八の鮨を喰いに行く前の時間調整に行こうと思ったのだが、絵画展の内容が少々ヘヴィーそうなので、鮨の味に影響すると心配なので、先に、単独のイベントとして、美術館だけに行くことにしたのだ。

府中美術館は初めて。慣れないバスを利用するので、おおいに戸惑い、人に教えてもらいつつなんとか到着。

で、やはり、写実っていうのは、なかなかややこやしいもんだという感じでありました。

視る、見る、観る、視覚というものが、内的行為だということを、いやでも意識せざる得ない、そういう絵たちでした。

特に、満州、ハルビンでの終戦の惨禍の中で亡くなった祖母の骸を描いた作品は、聖母子像になって祭壇にまつられた(作者が、目線よりかなり上に展示した意図によると)ものも含め、いま、ウクライナでは、これが、現在進行形の惨劇なんだなぁと思うと、気持ちの置き所に困ってしまうということになります。

まあ、これが、現実、というものなわけです。南無、阿弥陀仏。











諏訪敦 眼窩裏の火事

緻密で再現性の高い画風で知られる諏訪敦は、しばしば写実絵画のトップランナーと目されてきました。

しかしその作品を紐解いていくと彼は、「実在する対象を、目に映るとおりに写す」という膠着した写実のジャンル性から脱却し、

認識の質を問い直す意欲的な取り組みをしていることが解ります。

諏訪は、亡き人の肖像や過去の歴史的な出来事など、不在の対象を描いた経験値が高い画家です。

丹念な調査の実践と過剰ともいえる取材量が特徴で、画家としては珍しい制作スタイルといえるでしょう。

彼は眼では捉えきれない題材に肉薄し、新たな視覚像として提示しています。

今回の展覧会では、終戦直後の満州で病死した祖母をテーマにしたプロジェクト《棄民》、

コロナ禍のなかで取り組んだ静物画の探求、そして絵画制作を通した像主との関係の永続性を示す作品群を紹介します。[美術館サイトより]


府中市美術館

地域    東京都

会場    府中市美術館

東京都府中市浅間町1-3 都立府中の森公園内

会期    2022年12月17日(土)~2023年2月26日(日)

入場料    一般=700(560)円

高大生=350(280)円

小中生=150(120)円

*( )内は20名以上の団体料金

*未就学児無料

*障害者手帳等をお持ちの方は無料

休館日    月曜日(1/9は開館)、12/29〜1/3、1/10

開館時間    10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)

問い合わせ先    TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)

主催    府中市美術館

 

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