2015-02-28

山田和樹 マーラー・ツィクルス第3回 交響曲 第3番 武満 徹 : 3つの映画音楽 山下牧子(A)、日本フィルハーモニー交響楽団、栗友会合唱団、杉並児童合唱団@オーチャードホール

山田和樹 マーラー・ツィクルス第3回にいった。今回は、大好きな3番ということで、楽しみである。

山田和樹さん、プレトークで、なんだか、2番のときより気が楽だとおしゃる。
そして、この3番を作曲したとき、マーラーは36歳、自分も36歳で、こういう場合は、なんだか、特別な気分になるそうです。なるほど。
で、3番は、なんだか、わけがわからないところがあって、苦手、という人もよくいるけれど、1楽章がまん、2楽章ちょっと、がまん、3楽章、また、がまん、4楽章さらに、がまん、5楽章まだ、がまん。そして、第6楽章、おまたせしました。という感じです。
みなさんにも、そう感じていただける演奏になればいいんですがと、解説がありました。

ほほう、それは、楽しみじゃないですか。

前半の武満の「3つの映画音楽」、こういう、普通に、よい感じの曲もあるのね、ということで、楽しませていただく。

後半、いよいよ、第3番、この曲は、マーラーを自宅でまったりときくには、何よりの曲だと思うんですな。
とくに、あっちへいったり、こっちへいったり、なんとなく、整理整頓されていないところが、たまらなく、楽しいわけです。
山田和樹さんの演奏は、そのてん、かなり、整理がよくできている感じのものでしたが、第6楽章にきて、言葉どうり、大爆発をしてくれました。
ああ、なんて、美しいんだろう。今ここにある時間を、全的に肯定するかのような、幸せな感情が全身をつつんで、ずうと、このまま聴いていたい気分になりました。

若いということは、なんて素晴しいことなんでしょうか。

山下牧子さんのアルトも、なかなか、素敵な歌いぶりで、グッドジョブでございました。

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