別宮別宮貞雄さん、わが父母世代の方で、わたしの大学時代頃にはかなり名に知られた現代作曲家でありました。でも、どういう音楽だったかは、ほとんどイメージが湧かない人であります。まあ 生誕100年を祝ってもらえるくらいなので、聴きに行ってもいいかなぁということで東京文化会館へ。
第1曲目
別宮貞雄:チェロ協奏曲《秋》(1997/2001)
チェロの歌がとっても美しい。でも、オーケストラパートがなんだかいまいち。ロシアの民族楽派の亜流程度な感じ、現代曲とは思えない音がしていて、盛り下がる。
よっぽど初期の曲かと思ったら、今日の曲目の中では、1番後期のものらしい。これが、到達点とは、ちょっと、びっくりです。
2曲目
ヴィオラ協奏曲(1971)
まあ、チェロ協奏曲よりは現代音楽っぽい音がします。ただ、キャッチイな瞬間がほとんどなくって、わたしには退屈でした。長かったぁ~。
休憩後
ヴァイオリン協奏曲(1969)
のっけからヴァイオリンの歌心のあるフレーズが魅力的で、バックのオーケストラパートもそれなりに多彩。なかなか聴き映えがする曲でした。
ようやく、来て良かったと思う曲が出てきて、ホッとします。これなら、水準をクリアですね。
演奏は、3曲ともに、それなりだったんじゃあないでしょうか。
ただ、別別宮貞雄さんはもういいかな。わたしみたいなへたれには、吉松隆さんの美味しい音をまた聴きに行く方がいいような気がします。
わざわざ、行くかどうかはまだ、考え中ですが。
でも、別別宮貞雄さん、メロディーの才能はそれなりみたいなので、買ってあるオペラのCDを聞いてみようかしら。
あと、この人、打楽器使うの上手じゃないと思ってしまいました。
2022年9月30日(金) 19:00開演(18:15開場)
都響第959回定期演奏会Aシリーズ
【別宮貞雄生誕100年記念:協奏三景】 A SERIES
東京文化会館
指揮/下野竜也
ヴァイオリン/南 紫音
ヴィオラ/ティモシー・リダウト
チェロ/岡本侑也
別宮貞雄:チェロ協奏曲《秋》(1997/2001)
別宮貞雄:ヴィオラ協奏曲(1971)
別宮貞雄:ヴァイオリン協奏曲(1969)
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