フォーレのレクイエムが聴きたいなぁということで、ミューザ川崎シンフォニーホールへ。
藤岡幸夫さんてあまりイメージの湧かない人なんだけれど、曲がいいから大丈夫でしょうというところ。
前半
フォーレ:パヴァーヌ op. 50(合唱付き)
フォーレは美しい。
フォーレ:レクイエム op. 48(1893年版/ラター校訂)
レクイエム、やはり悶絶級の美しさ。オーケストラはかなり絞った編成だが、コーラスはちょっとおおいかもしれないね。
バリトンの与那城 敬さんは前、ソプラノの砂川涼子さんは後ろにすわって、VNソロのコンマス小林壱成さんは弦の最高尾に座るというなかなか面白い配置だった。
歌い手は、どちらもよい声で、感じがいい。ソプラノの砂川涼子さん、ビブラート控えめで、フォーレになかなかマッチしている。
ただ、東京交響楽団の音が、いつものように、純度が高く若々しい綺麗な音というより、もう少し生々しい音がしている感じ。藤岡幸夫さんの音ということかしら。
フォーレとしては、劇性にすこし寄った演奏かなぁと思ったのでした。
こんどは、やはり、ボーイソプラノで聴きたいなぁ。
でも、フォーレのレクイエム、ほんと、絶美の曲でありました。
後半
ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」
ラヴェルらしいしゃれた、美しい曲。
最後、
ラヴェル:ボレロ
名曲です。音楽が持つ、奔流のようなデモーニッシュな力が押し寄せてきます。小太鼓、オーケストラの真ん中でたたいてました。
でも、フォーレのレクイエムのコンサー-トの最後にボレロって、プログラムとしてどうなのよ。
正直、ぶち壊しっぽいんですが。
ラヴェルだったら、「亡き王女のためのパヴァーヌ」ていう曲だってあるんだものねぇ。
ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団名曲全集第182回
出演
指揮:藤岡幸夫
ソプラノ:砂川涼子
バリトン:与那城 敬
合唱:東響コーラス(予定)
曲目
フォーレ:パヴァーヌ op. 50(合唱付き)
フォーレ:レクイエム op. 48(1893年版/ラター校訂)
ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」
ラヴェル:ボレロ
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