大野和士さんが、都響の音楽監督に就任、その記念公演で、マーラーの7番があるというので、東京文化会館にいってきた。
大野さんは、ヨーロッパで大活躍という事で、前から興味はあったのですが、日本に帰ってきたときの演奏会は、なかなか席が取れず、それに、演目もなんとなく、マニマックで、結局今まで聞いた事がなかったのでした。
今回も、マーラーでも7番ということなので、ちょっと大変ですが、楽しみな気もするわけです。
会場につくと、大野さんのプレトークがあるからか、開場前からなかなかの人だかりです。
入場後、しばらくして、大野さんのお話がはじまりました。
大野さんのお話ですが、お疲れなのか、ちと、意味不明ぎみで、あちこち、なさいます。
7番、夜の交響曲の、夜々の諸相について、ウィーンの夜会の音楽や、レンブラントの夜警、夜に徘徊する魑魅魍魎、などなどのお話のあと、第5楽章について、マーラーがアルマとグロピウスの密会に遭遇という、エピソードを紹介のうえ、でも、それについてはなすことはなにもありませんと、言い置いて、ご退場になりました。その、突然の退場は、印象深くはありましたが、ムムっと思うところも、あったわけです。???
で、演奏なんですが、都響のマーラーは、インバルで、さんざん聞いてきたわけですが、音が、全然違います。
はっきりいって、美感というものからは、程遠い音で、都響のマーラーって、こんな音がするんだろうかと、とまどいました。
それに、情感ねっとりとかいう感じもほとんどありません。どうも、大野さんって、リズム系の指揮者なのかしらなどと思いました。
というわけで、わたしとしては、なにか、しっくりこないマーラーでした。
聴衆は、大野さんの監督就任を祝って、大盛り上がりでしたけれど、わたしのほうは、どうも、置いてきぼりという感じでありました。
満足した方多数のようですので、その方たちに、今回の演奏の、醍醐味を教えて貰う必要があるみたいです。
で、なんとも不完全燃焼だったんですが、会場でもらったチラシに、今度、ショスタコーヴィチをやるようなことがのっていました。
もしかすると、そっちならいいかもね、などと、なぜかはわかりませんが、またチャレンジしてみる気になりました。
切符が手に入ったらいってみようと思います。近頃、なんとなく、ショスタコーヴィチが、マイブームな感じなので、大野さんに、再挑戦というところでしょうか。
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