エリーザベト・レオンスカヤとボロディン弦楽四重奏団の演奏会に東京文化会館小ホールへゆく。
リヒテル生誕100年記念とかで、かかわりのある演奏家による、とめいうったイベントらしい。
ボロディン弦楽四重奏団なんて、まだ、現役なのかねなどと思ったが、やはり、当然、あとから参加の人たちばかりのボロディンで、私の知っている人は、誰もいないようでした。
レオンスカヤさんは、リヒテルご愛用だったからか、YAMAHAのピアノを使用でございます。
まず、最初は、シューべルトの四重奏断章。なかなか、インティメートな演奏で、第一バイオリンがひっぱる感じです。
次はシューマンのピアノ五重奏曲、あまり聴いたことのないような演奏で、若きシューマンの活力みたいなものは、ほとんどでてきません。もっと、シューマネスクな、非常に内面的で、やさしさにあふれた演奏で、楽しめました。テクニック・ばりばり感はまったくありません。
休憩後は、ショスタコーヴィチの名作、ピアノ五重奏曲。これも、内面的な落ち着きと、やさしい美しさに満ちた演奏で、ショスタコーヴィチでよく聞かれる、とげとげしさや、苦渋の表情はあまりありません。しみじみ、美しいショスタコーヴィチ、ほとんど、知らない世界です。
なかなか、よいものを聴いたなあと、満足して、家路につくことになりました。
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