ハーディング、新日本フィルのブラームスをききに、サントリーホールへ。
去年の5、6月にあったAll Brahmsの締めくくりになるんだろう、ハイドンの主題による変奏曲ほかのプログラムだ。大好物のピアノ協奏曲第2番をやるということで、楽しみだ。
前半は、悲劇的序曲 op.81と、ハイドンの主題による変奏曲op.56a。やはり、ハーディングのブラームスは、ドイツ風の中低音が分厚いやつと全然違う。ブラームスだよなぁという、感懐からは、かなり遠いものがある。ま、これは、個性だね。
後半、お待ちかねのピアノ協奏曲第2番、ピアノはラルス・フォークト、知らないけれど、ドイツ出身の中堅みたい。
いかにもがっしりしたゲルマンっぽい大男で、ブラームスのぶ厚いバックにあわせて、力強く、ピアノをぶったたく感じ。でも、ロマティシュなところは、なかなか、情感こめて、歌ってくれる。正統ドイツふうで、悪くはない。
ハーディングもバックはやはり、とても、上手でございます。
これで、新日本フィルの音が、もう少し、良かったら、かなり満足感のある、コンサートになったんだろうけれど、出だしの夢みるホルンが、ちと薄味すぎ。
3楽章のチェロの聴かせどころも、もっとねばっこく歌てほしかった。まあ、いかにも、日本のブラームスということであります。
新日フィルだって、ハウシルトのブルックナー第4番のときは、精霊降臨の超絶サウンドを奏でてくれたんだから、もっと、やってくれてもなぁ、などと、ないもの(あるのか?)ねだりです。
ということで、そこそこ、という、演奏会でありました。
でも、ブラームスのピアノ協奏曲第2番は、本当にいい曲。もしかしたら、ピアノ協奏曲で一番好きかもと(むろん、ラフマニノフの第2番をのぞく)、十分な、満足を味わったのでございました。
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