反田恭平さんのシューマン ピアノ協奏曲を聴きに東京芸術劇場 コンサートホールへ。
反田恭平さん、若手ピアニストの注目株、ご贔屓の藤田真央くんとどっちがどっちなのか、興味があったので、シューマンのピアノ協奏曲を聴き比べようというわけです。
まず、ワーグナー 歌劇「タンホイザー」序曲 。
タンホイザー、やはりスゲェいい曲。ヴァイグレはゆったりと構えて、ワーグナー感たっぷり。気分良く聴いていられました。
次は、お目当てのシューマン ピアノ協奏曲 ・
反田さんのピアノは、ヴィルトゥオーゾ的なしっかりとした強靭な音。
シューマンの青春の憧憬とか胸苦しいようなロマンティシュな情感には欠ける気がする。
正直、なんとなく通りいっぺんな演奏に思えてしまった。
去年11月に真央くんの素晴らしい演奏を聴いた印象が強烈なので、その差は歴然という感じ。
反田さん、シューマンのピアノ協奏曲にはあわないんじゃなかろうか。それに、こういうバリバリタイプだと、いくら腕がったっても、ラフマニノフは無理だろうと思ちゃいました。
後半チャイコの5番。せっかくヴァイグレ聴くのにチャイコとはもったいないなぁ。
演奏は十分聞かせるもので、読響きちんと綺麗に鳴っていたし、情感も十分。
ただ、妙にこけおどしの感じがないので、美しいメロディだなぁと思うんだけれども、まあそれだけっていうところ。曲の限界でしょう。
ヴァイグレ、マーラーは振らないのかしら、ショスタコもやらんのか?
できればもう少しまともな曲を聴きたいなぁ。
でも、次はフランツ・シュミットを振るので楽しみです。
読響日曜マチネーシリーズ第237回
公演日:2021年6月20日(日)開場13:00開演14:00
会場:東京芸術劇場 コンサートホール (東京都)
[指揮]セバスティアン・ヴァイグレ [独奏・独唱]反田恭平(p)
指揮 セバスティアン・ヴァイグレ
ピアノ 反田恭平
ワーグナー 歌劇「タンホイザー」序曲
シューマン ピアノ協奏曲
チャイコフスキー 交響曲第5番
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