NNTTのオランダ人、東京のコロナ14.086とほぼ1万5千人、あと3日後の 土曜日に3回目のワクチンということで、大いに迷ったが、マスクを2重にしていくことに。
夕飯も少し早いが、ロマンスカー内はやめて、お家で済ます。なんだか、無駄な抵抗ていう感じですが。
オランダ人は、大昔、東文で二期会か何かを見たことがあるっきり、つまらんオペラということで、以降、見る気が起きなかったやつだ。
でも、一度くらいは、また見てもいいよね、ワグナーにしたら短いし、という事で切符をゲットしたのでした。
歌い手はコロナのおかげで日本人ばかり。
ただ、これがなかなかのものだった。妻屋さんのダーラントは当然として、河野鉄平のオランダ人も城 宏憲のエリックも十分な出来栄え。
そして、田崎尚美さんのゼンタがとっても素晴らしい。
初日だからか、ちょっとだけ高音で声が割れそうなところもあったが、馬力もあるし、まだ若くてバリバリの瑞々しくいい声で、気持ちの良い歌いっぷり。
主役級に凹みがなくて、これならワーグナーを満喫できる。外国勢にも引けはとらんだろうと思いました。大したもんです。
そして、新国立の合唱団、ワグナーなんで、思いっきり歌っていて、スゲエ大迫力。いつも、いいなぁと思っていましたが、感心しきりです。
オケは東響、キレがあって良い感じだけれど、ワーグナーとしては重心がちと高め。まあいいんじゃんていうところ。
指 揮のガエタノ・デスピノーサも、十分な出来。
ただ台本がねぇ。ゼンタの内的なストーリーがサッパリ納得いかないのが困りもん。
終幕のエリックの必死の訴えも、ただのストーカーてこと?なんだかなぁ。
せっかく ワグナーが素敵な救済の音楽で最後を盛り上げてくれても、どういう顔をしていいもんだかわからない。
まあ 歌い手が素敵だったので、素直にブラビィーで済ますことにしましょう。
リヒャルト・ワーグナーさまよえるオランダ人
Der fliegende Holländer/Richard Wagner
全3幕〈ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付〉
2022/1/26(水)18:00 開場 19:00 開演
予定上演時間:約2時間50分(第Ⅰ幕55分 休憩25分 第Ⅱ・Ⅲ幕90分)
会 場
新国立劇場 オペラパレス
スタッフ
【指 揮】ジェームズ・コンロン→ガエタノ・デスピノーサ
【演 出】マティアス・フォン・シュテークマン
【美 術】堀尾幸男
【衣 裳】ひびのこづえ
【照 明】磯野 睦
キャスト
【ダーラント】妻屋秀和
【ゼンタ】マルティーナ・ヴェルシェンバッハ→田崎尚美
【エリック】ラディスラフ・エルグル→城 宏憲
【マリー】山下牧子
【舵手】鈴木 准
【オランダ人】エギルス・シリンス→河野鉄平
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団
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