2022-01-26

リヒャルト・ワーグナー さまよえるオランダ人 @NNTT

NNTTのオランダ人、東京のコロナ14.086とほぼ1万5千人、あと3日後の 土曜日に3回目のワクチンということで、大いに迷ったが、マスクを2重にしていくことに。 

夕飯も少し早いが、ロマンスカー内はやめて、お家で済ます。なんだか、無駄な抵抗ていう感じですが。

オランダ人は、大昔、東文で二期会か何かを見たことがあるっきり、つまらんオペラということで、以降、見る気が起きなかったやつだ。

でも、一度くらいは、また見てもいいよね、ワグナーにしたら短いし、という事で切符をゲットしたのでした。

歌い手はコロナのおかげで日本人ばかり。

ただ、これがなかなかのものだった。妻屋さんのダーラントは当然として、河野鉄平のオランダ人も城 宏憲のエリックも十分な出来栄え。

そして、田崎尚美さんのゼンタがとっても素晴らしい。

初日だからか、ちょっとだけ高音で声が割れそうなところもあったが、馬力もあるし、まだ若くてバリバリの瑞々しくいい声で、気持ちの良い歌いっぷり。

主役級に凹みがなくて、これならワーグナーを満喫できる。外国勢にも引けはとらんだろうと思いました。大したもんです。

そして、新国立の合唱団、ワグナーなんで、思いっきり歌っていて、スゲエ大迫力。いつも、いいなぁと思っていましたが、感心しきりです。

オケは東響、キレがあって良い感じだけれど、ワーグナーとしては重心がちと高め。まあいいんじゃんていうところ。

指 揮のガエタノ・デスピノーサも、十分な出来。


ただ台本がねぇ。ゼンタの内的なストーリーがサッパリ納得いかないのが困りもん。

終幕のエリックの必死の訴えも、ただのストーカーてこと?なんだかなぁ。

せっかく ワグナーが素敵な救済の音楽で最後を盛り上げてくれても、どういう顔をしていいもんだかわからない。

まあ 歌い手が素敵だったので、素直にブラビィーで済ますことにしましょう。




リヒャルト・ワーグナーさまよえるオランダ人

Der fliegende Holländer/Richard Wagner

全3幕〈ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付〉

2022/1/26(水)18:00 開場 19:00 開演

予定上演時間:約2時間50分(第Ⅰ幕55分 休憩25分 第Ⅱ・Ⅲ幕90分)

会 場

新国立劇場 オペラパレス

スタッフ

    【指 揮】ジェームズ・コンロン→ガエタノ・デスピノーサ

    【演 出】マティアス・フォン・シュテークマン

    【美 術】堀尾幸男

    【衣 裳】ひびのこづえ

    【照 明】磯野 睦

キャスト

    【ダーラント】妻屋秀和

    【ゼンタ】マルティーナ・ヴェルシェンバッハ→田崎尚美

    【エリック】ラディスラフ・エルグル→城 宏憲

  【マリー】山下牧子

    【舵手】鈴木 准

    【オランダ人】エギルス・シリンス→河野鉄平


    【合 唱】新国立劇場合唱団

    【管弦楽】東京交響楽団


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